お気に入りの写真を、まるで旅先で見つけた絵本や、古い旅行ポスターのようなイラストに変えてみたいと思ったことはありませんか?
AI画像生成を活用すれば、写真に写っている人物や風景の雰囲気を残しながら、柔らかな水彩画のような作品を作ることができます。
今回紹介するのは、写真をミニマルな水彩風エディトリアルイラストに変換するプロンプトです。淡いパステルカラーや手描きならではの質感、たっぷりとした余白を組み合わせることで、ノスタルジックで落ち着いた雰囲気の作品を目指せます。
エディトリアルイラストとは、雑誌や書籍などの誌面で、内容や世界観を視覚的に伝えるために使われるイラストのことです。単に被写体を描くだけでなく、色使いや構図、余白なども含めて、ひとつの完成されたビジュアルとして仕上げるのが特徴です。
今回のプロンプトでは、アップロードした写真を参考にしながら、柔らかな水彩とガッシュの風合いを取り入れます。ガッシュは、不透明感のある絵の具を使った表現で、水彩とはまた違った落ち着いた色の重なりを楽しめます。
さらに、手漉き紙のような質感や、あえて整えすぎない輪郭、くすんだパステルカラーなどを組み合わせることで、デジタル画像でありながら、手作業で描いたような温かみのある仕上がりを目指します。
構図にも工夫があります。人物やメインの被写体を画面の下側に配置し、上部にはアイボリー系の余白を大きく残すことで、すっきりとしたポスターのような印象を作ります。情報を詰め込みすぎず、見る人がゆったりと作品を楽しめるデザインです。
また、写真に写っている人物の髪型や服装、ポーズ、周囲の風景などを参考にするため、元の写真が持つ思い出や雰囲気を生かした作品づくりにも向いています。
今回の参考にしたのは、Xに投稿されているSairahさんの画像生成アイデアです。
写真をイラストへ変換するプロンプトは、画風を指定するだけでなく、被写体の配置や背景の描き方、色の組み合わせなどを細かく伝えることで、完成イメージを具体的に表現しやすくなります。
今回のプロンプトでも、ヴィンテージの旅行ポスターを思わせる雰囲気や、柔らかな自然光、紙の質感など、複数の要素を組み合わせています。特に、画面の上部に広い余白を設ける指定は、一般的な写真加工とはひと味違う、エディトリアルデザインらしさにつながるポイントです。
写真の魅力を残しながら、少し懐かしく、物語を感じさせるイラストに仕上げたい方にぴったりのアイデアですね。

余白と淡い色合いがとっても素敵だも!
今回使うAIはNanoBanana2
今回の画像生成に使用するAIは、Googleの画像生成モデル Nano Banana 2 です。
Nano Banana 2は、GoogleのGemini 3.1 Flash Imageをベースとした画像生成・編集モデルです。テキストから画像を生成するだけでなく、画像を入力して、その内容をもとに編集することもできます。
今回のように、手元にある写真を参考にして画風や雰囲気を変えたい場合にも活用できます。元の写真をアップロードし、どのようなタッチで描き直したいのかを文章で指定することで、イメージに近い作品を目指せます。
また、Nano Banana 2は、被写体や構図、色使いなどを詳しく指定するプロンプトにも対応しています。今回のプロンプトでは、水彩やガッシュの質感だけでなく、人物の配置、背景の簡略化、光の柔らかさまで指定するため、こうした細かな指示を活用するのがポイントです。

Nano Banana 2で写真を素敵に変身なも!
Geminiから手軽に試してみよう
Nano Banana 2を利用する場合は、まずGeminiにアクセスしてみましょう。
基本的な流れは、写真をアップロードし、作りたい画像のイメージをプロンプトで伝えるというものです。利用できるモデルや機能は、アカウントや提供状況によって異なる場合があります。
写真を選ぶときは、人物や風景など、イラストに残したい要素がわかりやすいものから試してみるとよいでしょう。背景に特徴的な建物や木々が写っている写真なら、それらを控えめなタッチで描き直すことで、旅の思い出をまとめたポスターのような雰囲気も楽しめます。
なお、AIによる画像編集では、元写真の人物の顔や服装、細かな背景などが完全に同じ状態で再現されるとは限りません。仕上がりを確認しながら、必要に応じて指示を追加して調整してみてください。
準備ができたら、次は実際のプロンプトを使って、水彩風エディトリアルイラストを作成する方法を見ていきましょう。

お気に入りの写真で気軽に試せるだも✨
プロンプトで水彩風のイラストを作ってみよう
アップロードした写真を、柔らかな手描きの水彩とガッシュの風合いを持つ、美しいミニマルなエディトリアルイラストに変換してください。
アートスタイル:ヴィンテージのトラベルポスターのようなイラストレーション、繊細な水彩のにじみ、さりげないガッシュの筆致、手漉き紙ならではの質感、柔らかい顔料のテクスチャ、あえて整えすぎない輪郭、くすんだパステルカラー、そして夢のようにロマンチックな雰囲気。
構図:縦 2:3 のポスター形式。メインの被写体を画面の下 3 分の 1 に配置し、上部の約 65〜70% は自然な風合いを残した温かみのあるアイボリー色の余白として空けてください。全体を通して、軽やかで穏やか、主張しすぎないバランスの取れた構図を保ちます。
被写体:参考写真に写る人物の特徴(誰であるかがわかる要素)、髪型、服装、ポーズ、そして感情のつながりはそのまま活かしてください。顔のディテールは最小限に抑え、自然なプロポーションのまま、エレガントな手描きのフォルムへと簡略化します。何気ない一瞬を切り取ったような、親密で物語性のある雰囲気を大切にしてください。
背景:周囲の風景は、力を抜いた印象派的なタッチとシンプル化したシルエットで描きます。有名なランドマーク、自然の景色、木々、建物、街並みなどは、それとわかりつつも控えめに表現してください。ソフトなネイビーブルー、ダスティブルー、温かみのあるベージュ、くすんだブラッシュピンク、そして優しいゴールデンイエローを差し色として用います。
光と質感:柔らかな自然光、繊細な影、わずかな色の滲み、重ね塗りをした水彩のレイヤー、マットな仕上がり、そして本物の紙のようなテクスチャ。細部の描き込みは被写体と背景の下部に集中させます。
全体のムード:ロマンチックでノスタルジック、穏やかで詩的、時代を超えた美しさと親密さ——まるで、美しく装飾された旅日記の 1 ページのような世界観。
厳守事項:ミニマルな構図、たっぷりと取った余白。フォトリアリスティックな表現、 3D レンダリング、強い輪郭線、彩度の高い色、不要なディテール、枠線、文字(タイポグラフィ)、ウォーターマークは一切入れないでください。完成した画像は、質感のある紙に実際に手描きされたように見える必要があります。
ここからは、今回のプロンプトで指定しているポイントを見ていきましょう。
このプロンプトの特徴は、単に写真を水彩画風に変換するだけでなく、画風や構図、被写体、背景、光、質感まで細かく指定していることです。それぞれの要素を組み合わせることで、統一感のあるエディトリアルイラストを目指します。

紙の質感までこだわっているなも!
水彩とガッシュで手描きの温かみを表現
最初のポイントは、イラスト全体の画風です。
プロンプトでは、ヴィンテージの旅行ポスターを思わせるイラストに、水彩のにじみやガッシュの筆致、手漉き紙のような質感を組み合わせるように指定しています。
さらに、くすんだパステルカラーや、あえて整えすぎない輪郭を取り入れることで、デジタル特有の滑らかさを抑え、手描きらしい表情を加えます。
写真をイラストに変換するときは、単に水彩風と指定するだけでは、想像していた雰囲気にならないこともあります。そこで、絵の具の質感や色のにじみ、紙の風合いまで具体的に伝えるのがポイントです。

淡い色のにじみが優しい雰囲気だも!
余白を生かしてポスターらしい構図に
もうひとつ注目したいのが、画面全体のレイアウトです。
プロンプトでは、縦2:3のポスター形式にして、メインの被写体を画面の下3分の1に配置するよう指定しています。そして、上部の約65〜70%を温かみのあるアイボリー色の余白として残します。
一般的な写真では、被写体を大きく見せたり、背景まで画面いっぱいに描いたりすることが多いですよね。一方、このプロンプトでは、あえて描かない部分を広く取ることで、すっきりとした印象を作ります。
このような余白は、主役を引き立てるだけでなく、旅先で見つけたポスターや、思い出を綴った日記のような雰囲気を生み出すのにも役立ちます。
縦長の構図は、スマートフォンでの閲覧やSNSへの投稿にも使いやすい形式です。完成した画像をポスターやカードのように楽しみたい場合にも、相性のよいレイアウトといえるでしょう。

上の余白が作品を引き立てるなも✨
人物と背景は雰囲気を残してシンプルに
被写体の扱いにも、このプロンプトならではの工夫があります。
人物については、髪型や服装、ポーズ、表情から伝わる雰囲気など、元の写真を思い出せる特徴を生かすように指定しています。その一方で、顔の細かな描写は控えめにし、自然なプロポーションを保ちながら、エレガントな手描きのフォルムへと簡略化します。
細部をすべて写実的に再現するのではなく、写真の印象を残しながら適度に描き込むことで、イラストとしての統一感を出しやすくなります。
背景も同じ考え方です。建物や街並み、木々、自然の風景などは、何が描かれているのかわかる程度に形を整理し、印象派的な柔らかいタッチで表現します。
色はネイビーブルーやダスティブルー、温かみのあるベージュ、くすんだピンク、優しいゴールデンイエローなどが中心です。落ち着いた色合いを組み合わせることで、ロマンチックでノスタルジックな世界観を作ります。

元の写真の物語を大切にするだも!
光と紙の質感で仕上がりを整えよう
仕上がりを左右する要素として、光と質感も忘れずに指定しておきたいところです。
このプロンプトでは、柔らかな自然光や繊細な影、わずかな色のにじみ、水彩を重ね塗りしたようなレイヤー表現を取り入れます。さらに、光沢を抑えたマットな仕上がりと、紙そのものを思わせるテクスチャを指定しています。
また、細かな描き込みは、人物や背景の下部に集中させるように指示しています。上部の余白をシンプルに保ちながら、必要な場所にだけ情報を集めることで、画面全体のバランスを整えやすくなります。
反対に、フォトリアリスティックな表現や3Dレンダリング、強い輪郭線、鮮やかすぎる色、不要なディテールなどは避けるよう指定しています。文字や枠線、ウォーターマークも入れないようにすることで、余白と手描きの質感を生かしたデザインを目指せます。

柔らかな光で優しい一枚にするなも!
写真に合わせてアレンジするのもおすすめ
プロンプトは、そのまま使うだけでなく、写真や好みに合わせてアレンジすることもできます。
たとえば、もっと明るく爽やかな雰囲気にしたい場合は、淡いブルーやクリーム色を中心にするよう指示してみましょう。秋の旅行写真なら、ベージュやブラッシュピンク、落ち着いたオレンジ系を加えるのもよさそうです。
被写体をもう少し大きく見せたい場合は、画面下部に配置する人物のサイズを調整したり、余白の割合を変更したりする方法もあります。反対に、よりミニマルなデザインにしたいなら、背景の描写をさらに控えめにするよう指定してみてください。
ただし、一度に多くの条件を変更すると、どの指示が仕上がりに影響したのか判断しにくくなります。まずは基本のプロンプトで生成し、その後に色や構図などを少しずつ調整すると、好みのスタイルを見つけやすくなります。


好みの色や余白に変えても楽しめるだも!
まとめ
今回は、写真から水彩風エディトリアルイラストを作成するプロンプトを紹介しました。
水彩やガッシュの柔らかな質感、くすんだパステルカラー、手漉き紙のような風合いに加え、画面上部に大きな余白を設けることで、ヴィンテージの旅行ポスターを思わせる作品を目指せます。
また、人物の髪型や服装、ポーズなどを生かしながら、背景をシンプルに整えるのも大切なポイントです。元の写真の雰囲気を残しつつ、絵本や旅日記の一ページのような、物語を感じさせるイラストに仕上げられます。
Nano Banana 2を使えば、写真をもとに画風や構図を変えた画像生成に挑戦できます。生成結果は毎回同じになるとは限りませんが、プロンプトの内容を少しずつ調整することで、自分好みの表現を探していくことができます。
お気に入りの写真や旅先で撮った風景などを使って、いつもとはひと味違う水彩風のイラストを作ってみてはいかがでしょうか。

思い出の写真を新しい作品にするなも!
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