Nano Bananaで「線画とカラバリの提案」を作るためのプロンプト

プロンプト

AI画像生成を活用すると、1枚のイラストをもとに、線画だけの状態や色違いのバリエーションをまとめて作成できます。キャラクターのデザインを考えているときや、衣装の配色を検討しているときなどに、複数のパターンを比較できるのは便利なポイントです。

特に、キャラクターイラストでは「髪色を変えたらどんな印象になるか」「服の色を変更するとキャラクターの雰囲気はどう変わるか」といったカラーバリエーションを事前に確認したい場面があります。しかし、毎回手作業で色を塗り直すのは時間がかかります。

そこで今回は、画像生成AIのNano Banana 2を使い、元画像のデザインやタッチをできるだけ維持しながら、「元画像」「線画」「髪や服の色を変更したバリエーション」を一度に並べて提案してもらう方法を紹介します。

単純に色を変更するだけではなく、元画像を基準に比較しやすい形で複数のイラストを配置することで、デザイン検討の資料としても活用しやすくなります。

今回使うプロンプト

今回使用するプロンプトは、元画像をリファレンスとして利用し、元のキャラクターデザインや画風を維持しながら、線画とカラーバリエーションを作成する内容です。

なお今回は Nano Banana 2 を使用します。そして、このプロンプトを使うにはまず、元となる画像を用意します。次に、下記プロンプトを入力します。

Propose color variations using the original image as a reference.
Completely maintain the character design, style, and touch of the original image.
Arrange several illustrations using the original image as a reference.
One is an illustration that is the original image as is.
One is an illustration with only the line art extracted from the original image.
The remaining illustrations retain the line art of the original image, but change the color of the hair and clothing.

このプロンプトでは、まず元画像を基準として使用し、キャラクターのデザイン、スタイル、タッチを完全に維持するように指示しています。

さらに、複数のイラストを並べるように指定し、その中のひとつを元画像そのものにします。もうひとつは元画像から線画だけを取り出した状態にし、残りのイラストでは元の線画を維持したまま、髪や衣服の色を変更するという構成です。

そのため、単純に「色違いを作って」と指示するよりも、元画像、線画、カラーバリエーションを並べて比較する用途に向いた結果を狙えます。

Geminiにて生成
アンナモ
アンナモ

左が元となった画像
右が変換後の画像だよ
色が変わるだけでも印象が違うね

シンナモ
シンナモ

新しいお洋服を着ているみたいで
わくわくするなも。

元画像・線画・カラバリを一度に比較できる

このプロンプトの面白いところは、ひとつの画像の中で複数の状態を比較できる点です。

通常、キャラクターの色を検討するときは、元のイラストを確認しながら別の画像を作成し、それぞれを見比べる必要があります。さらに、線画だけを確認したい場合には、画像編集ソフトなどを使って色を取り除く作業も必要になるでしょう。

今回のプロンプトでは、そうした工程をAIにまとめて指示できます。

元画像をそのまま残したイラストがあることで、変更前のデザインを確認できます。その隣に線画のみのイラストを配置することで、キャラクターの輪郭や髪型、衣装などの形状を確認できます。そして、残りのイラストでは髪や衣服の色を変更するため、色によってキャラクターの印象がどのように変わるのかを比較できます。

特にキャラクターデザインの初期段階では、色を決める前に線画の状態を確認することも重要です。色に隠れていた形状やパーツのバランスを確認できるため、デザインのチェックにも役立ちます。

キャラクターデザインを維持したまま色だけを検討する

カラーバリエーションを作る際に気になるのが、色を変更したことでキャラクターそのもののデザインまで変わってしまうことです。

例えば、髪色を変更しただけなのに髪型が変わったり、服の色を変更したことで衣装の形状が変化したりすると、元画像との比較が難しくなります。

今回のプロンプトでは、「Completely maintain the character design, style, and touch of the original image.」と指定しています。

これは、元画像のキャラクターデザイン、スタイル、タッチを維持することを明確に伝える部分です。

もちろん、画像生成AIによる結果が毎回完全に一致するとは限りません。しかし、変更したい部分と維持したい部分を具体的に指示することで、目的に合った結果を得やすくなります。

カラーバリエーションを考えるときは、髪色や服の色だけを変更し、それ以外の部分はできるだけ同じ状態に保つことが重要です。元画像との違いが色だけになれば、どの配色が似合うのかをより判断しやすくなります。

Geminiにて生成

髪色と衣装の組み合わせを比較してみる

キャラクターの配色では、髪色と衣装の組み合わせが全体の印象を大きく左右します。

例えば、黒髪と白い衣装なら落ち着いた印象になり、明るい髪色と鮮やかな衣装ならポップで華やかな印象になることがあります。また、同じ衣装でも、色を少し変えるだけでクール、キュート、シック、ファンタジーなど、異なる雰囲気を演出できます。

今回のプロンプトでは、元画像の線画を維持しながら髪と衣服の色を変更するため、こうした比較を行いやすくなります。

例えば、元画像が青系の衣装であれば、赤系、緑系、紫系、黄色系など、異なる方向性の配色を試してみるのもよいでしょう。

ただし、プロンプト自体では具体的な色を指定していないため、生成結果によっては色のバリエーションが自動的に提案されます。もし試したい色が決まっている場合は、プロンプトに具体的な色を追加すると、より目的に合わせた検討ができます。

「髪を銀色、衣装を黒と赤にする」「髪をピンク、衣装を白と水色にする」といったように、希望する配色を具体的に指定する方法もあります。

線画を確認することでデザインの完成度もチェックできる

線画は、キャラクターデザインを確認するうえでも重要です。

カラーイラストでは、髪や服、影などの色によって視線が分散するため、細かな形状の問題に気づきにくいことがあります。一方、線画だけにすると、輪郭や髪型、衣装の構造、ポーズなどが目立ちます。

今回のように元画像と線画を並べて確認すれば、「色を付ける前のデザインとして成立しているか」をチェックしやすくなります。

また、これから自分で着彩する場合にも、線画の状態が参考になります。色を付ける前にデザインを確認し、複数の配色候補を比較するという使い方ができるでしょう。

キャラクターを制作している人だけでなく、イラストの配色を考えている人や、衣装デザインの方向性を決めたい人にも活用しやすい方法です。


Geminiにて生成

カラーバリエーションをデザイン案として活用する

AIが生成したカラーバリエーションは、そのまま完成版として使うだけでなく、デザイン案を考えるための参考資料として利用することもできます。

例えば、複数の候補を見ながら「この髪色が合っている」「この服の色ならキャラクターの個性が強くなる」といった判断を行えます。

最初からひとつの配色に決めてしまうのではなく、複数の候補を作って比較することで、思いがけない組み合わせを発見できる可能性もあります。

特に自分だけでは思いつかなかった配色が出てきた場合、それを新しいデザインのヒントにすることもできます。

ただし、AIが提案した色が必ずしも自分のイメージに合うとは限りません。そのため、生成結果を完成品として判断するのではなく、「配色を考えるためのアイデア」として活用すると使いやすいでしょう。

より細かく指定したい場合のアレンジ方法

今回のプロンプトは、比較的シンプルな指示で線画とカラーバリエーションを作るためのものです。

さらに細かく調整したい場合は、変更したい色やバリエーションの数などを追加してみるのもおすすめです。

例えば、「4種類のカラーバリエーションを作成する」「髪色だけを変更する」「衣装の配色だけを変更する」といった具体的な条件を加えることで、目的に合わせた出力を狙いやすくなります。

また、「元画像を左側、線画を中央、カラーバリエーションを右側に配置する」といったレイアウトの指定を加える方法もあります。

比較画像として使用する場合には、各イラストの位置やサイズを揃えることで、より違いが分かりやすくなるでしょう。

ただし、画像生成AIでは指定したレイアウトや数が必ずしも完全に再現されるとは限りません。思った結果にならなかった場合は、指示を少しずつ具体化して再生成するとよいでしょう。

Geminiにて生成

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、Nano Bananaで「線画とカラバリの提案」を作るためのプロンプトについて紹介しました。このプロンプトは元となる画像を用意し、プロンプトを入力することで、元画像をもとに線画やカラーバリエーションを生成できます。皆様もぜひこのプロンプトを使って、オリジナルキャラクターを制作する際の参考にしてみてはいかがでしょうか?

引用元:https://x.com/AI_Kei75/status/1968626883878338916?s=20

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