AI画像生成を使っていると、「お気に入りの写真を、ちょっと変わった作品に仕上げたい」と思うことがあります。
人物や動物、乗り物、建物などの写真をそのまま使うだけでも魅力的ですが、そこにイラスト表現を組み合わせると、ポスターやアートブックのような雰囲気を出すことができます。
今回紹介するのは、写真を上下に分け、「上半分は写真、下半分は線画イラスト」として見せる縦長ポスターを作るプロンプトです。
上半分では元の写真らしさを残しながら、下半分では写真に写っている人物や物の形、ポーズ、構造などを読み取り、シンプルな線画へと再構成します。
リアルな写真と、少し素朴で手描き感のあるグラフィックを上下に組み合わせることで、雑誌のビジュアルや展示作品のようなデザインを楽しめます。

写真と線画を一枚で楽しめるなも!
今回使うAIはNanoBanana2
今回使うAIは、Googleの画像生成・編集モデルとして知られる Nano Banana 2 です。
写真をもとに画像を作る場合、単純に新しい画像を生成するだけでなく、元画像の内容を参考にしながら別の表現へ変換することが重要になります。
今回のようなポスターでは、元写真を上半分に残しながら、同じ写真から読み取った情報を下半分の線画へ再構成する必要があります。
そのため、単に「写真を線画にしてください」と指示するだけではなく、画像全体の比率や上下の配置、写真部分で守ること、線画部分で行うことまで細かく指定するのがポイントです。
また、複雑な背景をそのまま再現するのではなく、必要に応じて背景を自然に整理したり、余白を活かしたりすることで、グラフィックデザインらしい見た目に仕上げることもできます。

写真を活かした加工も得意だも!
写真の下に線画を作るプロンプト
アップロードされた各写真から、それぞれ独立してデザインされたプレミアム ポスターを作成してください。複数の写真を1つの構図に組み合わせず、写真ごとに個別のポスターを出力してください。縦横比3:4の縦長構図を使用し、上部と下部のセクションを厳密に1:1で分割し、それぞれが全体の高さの50%を正確に占めるようにしてください。
上半分:
元の写真を保持し、被写体のアイデンティティ、構造、ポーズ、リアルな質感、自然なライティング、元の色調の雰囲気を維持してください。アート マガジン、独立系出版物、または展示画像のような視覚的品質を与えるために、微妙かつ洗練されたカラーグレーディングのみを適用してください。画像を3:4フォーマットに適応させるため、周囲の背景を自然に拡張することは可能ですが、被写体を引き伸ばしたり、歪めたり、変更したりしないでください。
下半分:
写真から最も認識しやすい被写体、シルエット、構造、ポーズ、物語的な関係を抽出し、ミッドセンチュリー バナキュラー グラフィック イラストレーション + スキーマティック ライン ドローイング + 2色スポット印刷のスタイルで再構築してください。
写真を完全にトレースしたり複製したりしないでください。代わりに、図式的抽象化を用いて複雑なオブジェクトを少数の明確な幾何学的形状、機能的輪郭、本質的な構造要素に圧縮してください。結果は、古い取扱説明書、広告カード、技術ラベル、またはバナキュラー プリントからのイラストのように見えるべきです。即座に認識可能でありながら、現実的なオブジェクト自体よりもより直接的で、ユーモラス、象徴的です。
線の経済性を強調してください: 構造を単一の線で説明できる場合、不要なストロークを使用しないでください。黒いペンによる直接のアウトライン、長方形、円、菱形、直線、単純な平面を使用してオブジェクトを記述してください。人、動物、オブジェクトはやや誇張された比率を持つことがありますが、機械、建物、複雑な構造は明確なボックス、開口部、パネル、シルエット関係に簡略化されるべきです。
現実的なライティングや厳密に正確な空間的深さではなく、フラットでスキーマティックな図式視点を使用してください。視覚言語はイラストと技術図面の間に存在し、この独特な特徴を構図全体を通じて維持してください。
元の画像における最も重要な物語的関係に基づいて構図を再編成してください。1つの明確な主要被写体を維持しつつ、少数の補助オブジェクト、ガイドライン、方向性関係、または構造シンボルを使用してストーリーを補強してください。
視覚的階層、幾何学的順序、スケール対比、ポジティブおよびネガティブ スペース、意図的な余白に細心の注意を払ってください。画像は少しナイーブ、不器用、または手作りのバナキュラーな感じを受けるかもしれませんが、決して雑然としてはいけません。すべての視覚要素は、単なる装飾としてではなく、「何が起きているかを説明する」という目的のために存在しているように見えるべきです。
ここからは、今回のポスターを作るためのプロンプトについて見ていきます。
今回のプロンプトでは、単純に写真をイラスト化するのではなく、「写真そのものを活かす部分」と「写真から情報を抽出して再構成する部分」を明確に分けています。
まず重要なのが、アップロードした写真を1枚ずつ独立したポスターとして扱うことです。複数の写真をひとつの画面に合成するのではなく、それぞれの写真から個別に作品を作るように指定します。
そして、完成する画像の比率は3:4の縦長。画面を上下ちょうど50%ずつに分割し、上側と下側で役割を変えます。

上下の役割を分けるのがコツなも✨
上半分は写真らしさを残す
上半分では、元の写真に写っている人物や物の特徴をできるだけ維持します。
人物であれば、顔立ちや髪型、服装、ポーズなどの特徴を変えないことが重要です。動物や乗り物、建物などの場合も、元写真から分かる形や構造を維持するようにします。
写真らしい質感や自然なライティングも残しつつ、全体の色味だけを少し洗練された方向へ整えます。
背景については、必要に応じて自然につながるように拡張してもらうことができます。ただし、被写体を引き伸ばしたり、形を歪めたり、元の構図を大きく変更したりしないことがポイントです。

上側は元写真を大切にするだも!
下半分は写真を線画へ再構成する
下半分では、写真をそのまま線画に変換するのではありません。
写真の中から、誰が何をしているのか、どのような物が置かれているのか、どの方向を向いているのかといった「意味のある情報」を取り出し、それを簡略化した線画として再構成します。
線画は、黒いペンで直接描いたような輪郭線を基本に、四角形、円、ひし形、直線、シンプルな面などを使います。
細かな部分をすべて描き込むのではなく、必要な構造だけを残すことで、昔の広告カードや技術ラベル、手作り感のあるヴァナキュラーな印刷物のような雰囲気を作ります。
人物や動物、物体については、少しだけ比率を誇張することもできます。一方で、機械や建物など複雑な構造を持つものは、箱型の形状や開口部、パネル、シルエットなどへ簡略化します。
ここではリアルな光や立体感を再現するのではなく、平面的で説明的な図として整理することがポイントです。

下側は形を整理して見せるなも!
情報を詰め込みすぎないことも大切
線画部分では、すべての情報を残そうとしないことも重要です。
主役となる人物や物をひとつ明確にし、その周囲に必要な補助的な物体や方向線、構造を示す記号などを少し加える程度にします。
そのうえで、要素同士の「大きさの違い」「配置」「余白」「上下関係」などを整理します。
少し素朴で、わずかに不器用な手作り感を残しながらも、画面がゴチャゴチャしないようにするのがポイントです。
線や図形は単なる装飾ではなく、写真の中で何が起きているのかを伝えるために使います。これによって、下半分だけを見ても元写真とのつながりを感じられるようになります。

線を減らして余白を活かすだも✨
写真と線画を組み合わせてポスターにしてみよう
ここまでのポイントを押さえたら、実際に写真をアップロードしてプロンプトを使ってみましょう。
今回のプロンプトは、写真を単純にイラストへ変換するものではありません。写真としてのリアルな表現を残す部分と、そこから情報を抜き出してグラフィックとして再構成する部分を、ひとつの画面の中で明確に分けています。
そのため、完成した画像では上半分と下半分に大きな違いが生まれます。
上側には、撮影した写真ならではの質感や光、人物や物体のリアルな存在感があります。そして下側には、その写真を別の視点から説明するような線画が配置されます。
この「リアルな写真+手描き風の線画」という組み合わせが、今回のポスターの大きな特徴です。

上下を並べるだけで作品感が出るなも!
いろいろな写真で試してみよう
人物写真だけでなく、さまざまな被写体で試してみるのもおすすめです。
たとえば、乗り物なら車体の形やタイヤ、窓、ライトなどの特徴が線画に反映されやすくなります。建物なら外壁や窓、柱、入口などの構造を整理した表現にできます。
動物の場合は、体のシルエットやポーズ、耳やしっぽなどの特徴を残すことで、写真とのつながりが分かりやすい線画になります。
もちろん、日常の何気ない写真を使ってみるのも面白い方法です。特別な被写体でなくても、写真の中にある形や配置をAIに読み取らせることで、普段とは違ったグラフィック表現を楽しめます。

被写体を変えると印象も変わるだも!
上下の表現を意識すると仕上がりが変わる
今回のようなポスターを作るときは、写真部分をきれいにすることだけを考えるのではなく、上下それぞれの役割を意識することが大切です。
上半分は写真としてのリアリティを担当し、下半分は写真の内容を整理して伝えるグラフィックとして機能させます。
この役割分担がはっきりしていると、上下が別々の画像に見えるのではなく、ひとつの作品としてまとまりやすくなります。
また、3:4の縦長比率と上下50%という明確な構成があるため、SNS投稿用のビジュアルや作品紹介、ポスター風の画像などにも使いやすいスタイルです。


写真と線画の違いを楽しむなも!
まとめ
今回は、写真の上半分をリアルな写真として残し、その下に写真の内容をもとにした線画イラストを配置するポスター表現を紹介しました。
ポイントは、写真をそのままトレースするのではなく、人物や物のシルエット、ポーズ、構造、配置、物同士の関係などを読み取り、それをシンプルな線や図形へ置き換えることです。
上側では写真のリアリティを楽しみ、下側では同じ被写体を整理されたグラフィックとして眺める。ひとつの写真から異なる表現を同時に楽しめるのが、このプロンプトの面白いところです。
Nano Banana 2を使って画像生成や編集を試している人なら、普段使っている写真を使って気軽に挑戦できます。
人物、動物、乗り物、建物、風景など、写真によって線画として抽出される要素も変わります。いろいろな写真を試しながら、自分好みのポスター表現を探してみてください。

お気に入りの写真で試してみるだも!
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