AIで商品画像を作るとき、ただ商品をきれいに見せるだけではなく、「思わず二度見してしまう広告表現」まで考えてみると、画像の印象は大きく変わります。
今回ご紹介するのは、Xで公開されていた、商品そのものを正確に保ちながら、現実にはありそうで存在しない「完璧なフィット」を広告として表現するプロンプトです。
このプロンプトのおもしろいところは、商品を単に画面の中央へ置いて広告写真にするのではなく、「その商品だから成立する1つの仕掛け」を周囲の空間に組み込んでいくところです。
たとえば、建物や家具、道路、日常的な物体などに意図的な「欠け」を作り、そこへアップロードした商品がぴたりとはまるように設計します。
しかも、ただ商品と同じ形の穴を用意するだけではありません。遠近法や奥行き、接触する位置、サイズ感まで整えて、本当にそこへ収まっているように見せることが重視されています。
この考え方なら、商品の特徴を残したまま、普通の物撮りとはひと味違うビジュアルを作れそうですよね。
このプロンプトでは、まずアップロードされた商品を唯一の基準となる存在として扱います。
商品のシルエットや比率、素材、パッケージ、ロゴ、色、タイポグラフィなど、見る人が「この商品だ」と認識するための特徴をできるだけ維持するように指示されています。
そのうえで、商品とぴったり対応する「1つの欠落要素」を現実世界の中に設定します。
ここで大切なのが、単純なパズルのようにするのではなく、「なぜそこに商品が入るのか」が一瞬で理解できる構造を作ることです。
- 建築物の一部として収まる
- 家具や設備を完成させる
- 道路やインフラの一部になる
- 空間の欠けを埋める
- 何かを支えたり接続したりする
このように複数の方向性を探したうえで、最終的には視覚的なわかりやすさ、意外性、商品との関連性、リアリティ、広告としての強さなどを基準に、最も優れたアイデアを1つに絞り込みます。
つまり、最初から「こんな画像を作って」と1案だけ決めるのではなく、AIの中で複数の可能性を検討させてから、「一番広告として強いものを選ぶ」という設計になっているわけです。

発想から選んでくれるのがいいだも✨
使うAIはChatGPT
今回このプロンプトを試すのに使うAIは、ChatGPT Images 2.0 です。
ChatGPT Images 2.0は、テキストから画像を生成できるだけでなく、既存の画像をアップロードして、その内容をもとに編集や変換を行うことにも対応しています。OpenAIの公式情報でも、指示への追従や複雑な画像生成、画像内の細かな要素を扱う能力が強化されたモデルとして紹介されています。
今回のようなプロンプトでは、商品写真を最初の基準として渡し、そこから「商品そのものは正確に保つ」という条件と、「周囲の世界だけを大胆に発想する」という条件を組み合わせるのがポイントです。
特にChatGPT Images 2.0では、アップロードした画像をもとに変更を指示でき、アスペクト比も指定できます。そのため、今回のような商品写真から広告ビジュアルへ発展させる使い方とも相性のよい機能がそろっています。
もちろん、AI画像生成なので、毎回まったく同じ精度で商品を再現できるとは限りません。特にロゴや細かなパッケージ表現などは、生成結果を確認しながら必要に応じて修正していくのがおすすめです。

商品写真から広告になるなもね!
プロンプトの紹介
アップロードされた製品を唯一の真実の源として使用してください。
1つの視覚的に不可能だが完璧に適合するフィットを中心に構築された、プレミアムな独立型16:9広告画像を1つ作成してください。
製品の正確なシルエット、ジオメトリ、比率、ネガティブスペース、機能部品、素材、パッケージ構造、および最も認識しやすい物理的特徴を静かに分析してください。
次に、アップロードされた製品の認識可能な部分に正確に対応するジオメトリを持つ、1つの意図的な欠落要素を含む現実世界のシーンをデザインしてください。
製品は、その欠落要素を満足のいく視覚的精度で完成させ、接続し、修復し、閉じ、支え、解錠し、または解決できるように見える必要があります。
フィットは近似的なものではなりません。遠近法、次元、方向性、接触点、深さ、スケールは、その関係を即座に信憑性のあるものにする必要があります。
単に製品の形をした穴を作成するだけではいけません。
「完璧なフィット」の少なくとも5つの異なる解釈を、建築、インフラ、家具、ランドスケープ、日常の物体、空間的ネガティブスペース、構造システム、または機能メカニズムを用いて静かに探求してください。
文字通りで予測可能で、装飾的で、奇抜で、または物理的に一貫性のないコンセプトを拒否してください。
以下の基準に基づいて、最強のコンセプトのみを選択してください:
即時の視覚的理解、サプライズ、製品の関連性、ジオメトリ、シンプルさ、現実性、ブランドDNA、および広告インパクト。
コアアイデアは、ロゴやヘッドラインなしでも理解可能でなければなりません。
アップロードされた製品を正確に保持してください:形状、比率、パッケージ、ロゴ、タイポグラフィ、カラー、素材、テクスチャ、製造詳細、および認識可能な特徴。
1つのヒーロー製品。
1つの欠落要素。
1つの完璧な関係。
洗練されたネガティブスペース、プレミアムな編集アートディレクション、シネマティックな商用照明、フォトリアルの素材、触覚的なマイクロディテール、正確な遠近法、現実的な影、説得力のある接触挙動、および強い視覚的階層を使用してください。
アイデアを本質的に改善する場合に限り、本物のブランドロゴを自然に追加し、オリジナルの2語ヘッドラインを1つ追加してください。
1つの独立型16:9広告画像のみを出力してください。
グリッド、コラー、複製された製品、ミニチュアワールド、ランダムなVFX、浮遊デコレーション、汎用ペデスタル、視覚的論理のない任意の不可能なスケール、インフォグラフィック要素、矢印、または不必要なテキストは使用しないでください。
ここからは、今回のプロンプトがどのような考え方で組み立てられているのかを見ていきましょう。実際のプロンプトはかなり長いため、ここでは内容をそのまま掲載するのではなく、どこがポイントなのかを中心に解説します。
このプロンプトで最初に重視されているのが、アップロードした製品そのものです。製品を「唯一の真実の源」として扱い、シルエットや形状、比率、素材、機能部分などを基準にして画像全体を組み立てていきます。
つまり、AIに新しい商品を勝手にデザインさせるのではなく、元画像の商品を主役として残したまま、周囲の世界を作り込むという考え方です。商品広告を作るときには、この「何を変えずに残すのか」を明確にすることがとても重要です。


商品を主役にするのが大事なも✨
ただ置くだけじゃない
このプロンプトを面白くしているのが、商品をただ背景の中に置くだけで終わらせないところです。中心となるのは、「視覚的にはありえないのに、完璧にフィットしている」ひとつの要素です。
たとえば、製品の形状や機能、素材、用途などからヒントを得て、まったく異なるものとの組み合わせを考えます。現実には存在しないような組み合わせでも、形や構造に理由があれば、広告として強いビジュアルになります。
ここで大切なのは、単純に奇抜なものを追加することではありません。「なぜその要素がそこにあるのか」まで感じられる組み合わせにすることで、見る人が思わず細部を確認したくなるような画面を狙っています。

意外なのに納得できるだも!
いくつかの案から選ぶ
さらに、最初からひとつのアイデアだけに決めてしまわないのもポイントです。プロンプトでは複数の方向性を考えたうえで、その中から最も強いビジュアルコンセプトをひとつ選ぶという流れになっています。
この方法なら、「面白いけれど広告としては弱い」という案だけで終わってしまうのを避けやすくなります。商品の特徴から考えられる組み合わせを広げ、そこから最も魅力的なものに絞り込むイメージです。
AIに画像を生成してもらうときは、最終的な完成形だけを細かく指定する方法もありますが、今回のように「アイデアを考える工程」まで含めると、より企画性のある広告を狙いやすくなります。

候補を比べると発想が広がるなも!
広告らしい完成度まで指定
アイデアだけでなく、最終的な見せ方までしっかり指定されているのも特徴です。全体はプレミアムな独立型広告ビジュアルとしてまとめ、製品が画面の中で魅力的に見えるように構成します。
また、今回の指定では16:9の横長フォーマットを採用しています。商品そのものだけではなく、周囲の空間や背景まで含めて一枚の広告として成立させることで、通常の商品写真とは違ったブランド広告のような雰囲気を作りやすくしています。
一方で、派手さを優先して商品が別物になってしまっては意味がありません。元画像の商品を基準にしながら、光、素材感、構図、背景などを組み合わせていくのが今回のプロンプトの考え方です。


広告全体の見せ方も大切だも!
まとめ
今回のプロンプトの面白さは、単に「商品をリアルに撮影する」だけではなく、アップロードした商品を起点にして、広告としてのアイデアそのものを組み立てているところです。
特に重要なのは、商品の形状や素材などを基準として残しながら、そこに「ありえないけれど完璧にフィットする要素」をひとつ加えること。これによって、普通の商品写真とは違う、思わず目を止めたくなるビジュアルを狙えます。
実際に試すときは、まず製品写真をアップロードし、そのあとに今回のようなプロンプトを入力してみてください。ChatGPT Images 2.0では画像のアップロードや編集ができるので、生成結果を見ながら、背景や構図などを少しずつ調整していくのもおすすめです。
ただし、AI画像生成では細かなロゴや形状などが毎回完全に一致するとは限りません。特に製品そのものの正確さが重要な用途では、生成後の画像を確認し、必要に応じて追加の修正指示を出すことが大切です。
お気に入りの商品写真があるなら、ぜひ一度試してみてください。「商品を置く」から「商品を物語の中心にする」へ発想を変えるだけで、AIによる広告ビジュアルの楽しみ方が大きく広がります。

商品写真が広告に化けるなも!
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