ChatGPTを使っていると、「GPT-5」「thinking」「mini」「auto」など、いろいろなモードの名前を目にすることがあります。でも、どのモードをどう使えばいいのか分からない…という人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、初心者でも分かりやすいように ChatGPTアプリで使えるモードの特徴・切り替え方法・使い分けのコツ を解説します。
主要なモードと特徴

1. Auto(自動モード)
一番おすすめの「標準モード」。AIが自動的にスピードと精度のバランスを判断して応答します。普段の質問や雑談、調べ物などに便利です。
2. Thinking(思考モード)
複雑な推論や深い分析が得意。プログラミングのコード生成や科学的な説明、論理的な課題解決に強いですが、応答には少し時間がかかります。
3. Thinking Mini(軽量思考モード)
Thinkingほどじっくりではないけれど、ある程度考えて答えてくれる中間的なモード。Plusプランの使用制限に達した場合、このMini版に自動で切り替わることもあります。
4.軽量版モデル
無料ユーザーが制限に達した際に自動で切り替わるモード。ちょっとした質問などに最適。
反面、長文や推論は苦手です。
各モードに得手不得手がある! 特徴を覚えて使い分けよう!
モードの分類イメージ
分類 | 該当モード | 特徴 |
---|---|---|
標準 | Auto | バランス型、初心者におすすめ |
軽量 | Thinking Mini/ 軽量版モデル | 高速応答、ライトユーザー向け |
思考特化 | Thinking | 複雑な問題や分析に強い |
マルチモーダル | GPT-5 / GPT-4o(Legacy) | 画像・音声・テキストを扱える |
用途特化 | Deep Research / oシリーズ | リサーチ・レポート作成など高度用途 |
モードの切り替え方法

- アプリ画面の「モデルピッカー」から Auto / Thinking / Thinking Mini を選べます。
- 会話中に「もっと考えて!」と思ったら、「Think longer(思考時間を増やす)」を押すと、その回答だけ深掘りさせることも可能です。常にThinkingモードに切り替える必要はありません。
使い分けのコツ
- 普段使い・雑談・調べ物 → Auto
- スピーディーに回答が欲しいとき → Thinking Mini
- しっかり考えてほしいタスク → Thinking
- 画像や音声も扱いたい → GPT-5 / GPT-4o
- 研究・本格レポート作成 → Deep Research / oシリーズ
ウェブ版でのモード切り替え方法

モデルピッカー(選択メニュー)から選択する
ChatGPTのチャット画面上部にある モデルピッカー(ドロップダウンメニュー)で、以下のモードが選べます。
- Auto(自動)
- Thinking Mini(高速)
- Thinking(思考)
これにより、自分の用途に応じて手動で切り替え可能です。
モデル設定と「追加モデル」の表示オプション
有料プラン(Plus・Pro・Teamなど)を利用している場合、設定メニューにある 「Show additional models(追加モデルを表示)」 をオンにすると、以下のモデルも表示されるようになります:
- GPT-5 Thinking mini
- Legacyモデル(GPT-4o、o3、o4-mini、GPT-4.1 など)
- ProプランではGPT-4.5も表示可
自動切り替え(Routerによる判断)
Autoモード(自動)を選んだ場合は、内部のルーターが最適なプロセッサ(高速なものか深い推論を行うものか)を判断します
- 入力の複雑さやツールの使用、過去の実績パターンに基づいて判断されます。
- モードを切り替えなくても、ある程度適切な応答が選ばれます。
使用制限を超えたときの自動切り替え
- Thinkingモードには週あたり約3,000回の制限があり、それを超えると自動的に Thinking mini に切り替わります。
- 制限に達してもある程度まではスムーズに対応可能です。
- 無料ユーザーは制限に達した後、軽量版モデルに自動で切り替わります。

まとめ:ウェブ版でのモードの切り替え仕組み
方法 | 詳細内容 |
---|---|
モデルピッカーで手動切替 | Auto/Thinking を明示的に選択 |
有料プランの設定 | 追加モデル(Thinking mini、Legacyなど)を表示可能 |
自動ルーター判断 | Autoではシステムが自動選択(入力内容に応じて) |
使用制限オーバー時 | Thinkingの上限(3,000/週)を超えるとThinking miniに移行 |
GPT-5 miniについて

よく「GPT-5 mini」という名前を目にするかもしれませんが、これはユーザーが直接選べるモードではありません。
実際には、ChatGPTが処理を効率化するために 内部で自動的に軽量モデルに切り替える仕組み です。
「GPT-5 mini」は 内部的に利用される軽量モデルであって、ユーザーがモデルピッカーから直接選ぶことはできません。特にユーザー側の利用制限に達したときなどに、自動的にGPT-5 mini(またはThinking mini)が使われる仕組みになっています。例えば「Thinking」モードの利用制限に達した場合、システムが自動で「Thinking mini」に切り替え、応答が途切れないようにしてくれます。
そのため、利用者は「mini」を意識して切り替える必要はなく、通常は Auto・Thinking の中から選んで使えばOKです。
まとめ
ChatGPTのモードは、ただ「速い」「遅い」ではなく、それぞれが用途や状況に合わせて最適化された使い分けです。初心者の方はまず Auto を選んで慣れ、必要に応じてFastやThinkingに切り替えるのがおすすめです。制限に達して自動的にMiniに切り替わることもあるので、状況に応じて柔軟に活用してみてください。
今回の記事で特集した内の一つ、Thinkingモードですが、実は、GPT-5の内部モデルとしても採用されています!こちらの記事で詳しく特集しているので、気になる方は是非、チェックしてみてください!