GrokとSora2どっちが仕事で使えそう?比較表と、最新のImagine0.9と比べてみた

AIツール紹介

動画生成AIが次々と登場する中で、「仕事に使うならどちらが良いのか?」と迷う人が増えています。特に話題なのが、xAIの「Imagine」とOpenAIの「Sora2」。どちらもテキストや画像から数秒の動画を自動生成できる優れたツールですが、その目的や得意分野は少し異なります。SNS投稿や広告素材を効率化したいのか、それともリアルで説得力のある映像を作りたいのか──使い方によって最適な選択は変わります。本記事では、両者の特徴を比較しながら、在宅ワークや副業などの実務にどちらが適しているのかを考えていきます。

Imagineとは

Imaineよりキャプチャー

Grokの「Imagine」は、xAIが提供する画像・動画生成機能です。ユーザーが選んだ静止画をもとに、約6秒ほどの短い動画を自動生成できます。

人物の顔や体を自然に動かし、音声を加えることで「写真が話す」ような映像を作成できます。生成モードは「Normal」「Fun」「Custom」「Spicy」などがあり、用途に応じて動きの強さや演出を変えられます。

スマートフォンのアプリから利用でき、入力画像と短いプロンプトだけで生成が完了します。以前は有料機能でしたが、現在は無料でも利用可能です。静止画を動的に変化させ、より表情豊かな表現を可能にする点が特徴です。

Just a moment...

主な特徴

  • 静止画(自分で撮影/選択した画像)を入力し、それを元に約 6 秒程度のアニメーション動画を作成できる。
  • 音声も自動でつく(映像と同期させる)ような演出が可能。
  • 様々なモード(「Normal」「Fun」「Custom」「Spicy」など)から生成方法を選べる。
  • “Spicy” モードを使うと、通常フィルターで制限されそうな性的・露骨表現も生成可能となるケースがあるという報告あり。
  • 利用はモバイル(iOS/Android)のアプリで行う。Web版での対応は限定的、または未実装との報告あり。
  • 以前は有料機能だったが、現在は無料でも利用可能との情報がある。

Sora2とは

SORA2よりキャプチャー

OpenAIの「Sora2」は、テキストや画像から音声付きの短編動画を生成できる次世代AIモデルです。前バージョンSoraよりも映像の物理的な動きや音声との同期が向上し、より自然な動画を自動生成できます。特徴的なのは「カメオ」機能で、ユーザー自身の映像や声を登録すると、AIがそれを動画に組み込み、まるで自分が出演しているかのような映像を作れます。現在はiOSアプリで提供され、動画の作成・リミックス・共有が可能です。利用は招待制で一部のユーザー限定ですが、今後一般公開が期待されています。著作権や不適切表現への対策も強化されています。

Sora2
https://openai.com/index/sora-2/

機能と特徴

  • iOS アプリとして公開され、動画の作成/リミックス/共有が可能。
  • テキストプロンプトあるいは画像を入力して、音声付きショート動画を生成可能。
  • “カメオ(cameo)” 機能により、ユーザー自身の映像や音声を一度登録すると、それを動画に挿入できる。
  • 映像の物理性向上:たとえばバスケットボールのシュートが外れたら跳ね返る、といった物理的な動きをよりリアルに扱おうという改善を目指している。
  • モデル自体の改良:前バージョン Sora に比べて、映像・音声の同期性や指示理解、映像の整合性が強化されているとされる。

比較表

項目xAI「Imagine」OpenAI「Sora2」
開発元xAI(イーロン・マスク主導)OpenAI
主な機能静止画から短い動画を生成(約6秒)テキストや画像から音声付き動画を生成
入力方法画像と短いテキストテキスト、画像、音声(カメオ機能)
出力内容動く写真、話す顔などSNS向け動画高品質な映像+自然な音声の動画
音声生成自動で追加(話す・ナレーション風)高精度な音声合成と映像同期
動作環境モバイルアプリ(iOS/Android)iOSアプリ(招待制)
利用価格現在は無料利用可(制限あり)招待制・一部テストユーザー限定
特徴手軽で短時間に生成可能、SNS向き映像の物理表現・音声同期が高精度
想定用途広告素材・プロフィール動画・エンタメプレゼン・プロモーション・教育・映像制作
公開状況一般公開中限定公開中(順次拡大予定)

実際に生成してみた

それでは、どちらが優秀なのでしょうか。実際に同じ写真で比べてみたいと思います。

まずは、こちらの写真、浜松市役所にある「エヴァ」の像です。こちらが暴れまくる映像を作ってみたいと思います。

Imagineでやってみた

すると、大体1分ほどで動画が完成。そして出来上がった動画がこちら

筆者H
筆者H

すっげえ・・・周りの逃げまとう人のリアリティもスゴイわ。。。

半端ないクオリティーのものができてきました。なんだか、AIが「これはエヴァだぞ」と理解しているのかのような映像に仕上がりました。

脱帽モノです。

Sora2でやってみた

続いて、Sora2でやってみます。

同じように暴れまくる映像を作ってくれる・・・

そのように期待したのですが、ちょっとここで問題が発生

なんと「ポリシー違反」。

筆者H
筆者H

いやいや、実施以前の問題だよこれは。。。

そうなんです、Sora2では、以前ものすごい数の著作権に問題がある映像が大量生産され、問題となりました。その影響で現在はかなり厳しく制限されております。どうやらこの浜松市役所においてあるエヴァ像が、ポリシー違反と判断したのでしょうね。

ある意味、スゴイわけです。

ただし、オリジナルのキャラクターであれば、問題ないです。こちらは職場にある、植物を擬人化させてそれを映像化しました。

結局どっちがいいの?

結局どっちがいいのか?

これは、やってみたところ、難しい判断です。Imagineであれば、著作権など無視し何でもできてしまう。しかし、今の段階であればの話です。将来的に制限がかけられるということはだれでも予想がつきます。また有料化される可能性があります。

こちらでやり方をまとめております。

いっぽうSora2のほうは、招待制ではありますが、物理エンジン計算など、クオリティー高い作品が出来ます。ただし、コンテンツポリシーはきつめなので、その辺は気軽に使えません。

遊びで使うのであれば、Imagineでもよいですが、より高度で商用利用するということであればSora2を利用するという判断が適切かもしれません。