ChatGPTはプロジェクト指示を本当に守るのか?検証して分かった3つのクセ

AI初心者ガイド

皆さん、こんにちは!

AIに指示プロンプトを出して、特定の作業や分野に特化させるやり方。

便利ですよね。筆者のChatGPTはいつも、プロのライターさんやSNSのリサーチをする人になってもらってます。

先日、筆者はChatGPTの回答が変に感じ、確認の為にこんな質問をしました。

「本件はプロジェクトに記載しても抜けますか?」と。最初に指示したこと抜けてないよね?って確認するためです。

すると、ChatGPTからまさかの回答。

プロジェクトに書いてあっても、抜ける可能性はあります

ChatGPTのスクリーンショット。「本件はプロジェクトに記載しても抜けますか?」という質問に対し、「記載してあっても抜ける可能性はある」と回答し、理由として文脈推論と既存知識の呼び出しを優先して処理する傾向があるため、プロジェクトに書いても100%自動遵守は保証できないと述べている。
プロジェクトに書いたルールでも、会話の流れ次第で“抜ける”可能性があると説明するChatGPTの回答画面。

ただし、これは「ChatGPTがサボる」みたいな話ではありません。
プロジェクトや指示にはちゃんとした前提ルールがあって、そこを押さえれば「どう運用すれば崩れにくいか」まで見えてくるはず。

今回はそのための検証記事です。
まずは土台として、ChatGPTが“指示”をどう扱うのか、基本ルールから整理します。


プロジェクト機能は何をしてくれるのか

OpenAIのヘルプセンターでは、プロジェクト機能をこう説明しています。

  • 長期の作業を「ひとつの作業場」にまとめる
  • チャット、参考ファイル、プロジェクト専用の指示を一緒に置ける

プロジェクト機能の詳細はopenAIヘルプセンターをご確認くださいhttps://help.openai.com/en/articles/10169521-projects-in-chatgpt

要は、プロジェクトは「この作業はこのルールで進める」と固定しやすくする仕組みです。

ChatGPTにプロジェクト内でルールを追加し、固定化させている画面が表示される。
実際にプロジェクト内でルールを出してる場面。「保存されたメモリを更新しました。」と表示され、「管理する」から過去に出したルールや指示の確認も可能。

そして重要なのがここ。

プロジェクトの指示は、そのプロジェクト内だけで効く。
さらに、プロジェクトの指示は“全体(グローバル)で設定したカスタム指示”より優先されると明記されています。https://model-spec.openai.com/2025-12-18.html#levels_of_authority

つまり、「このプロジェクトにいる間は、このルールで動いてね」とAIに強制させることができるんです。ここだけ見ると、かなり強力なルールのはず。

じゃあなぜ、指示したことが抜けてしまうのか。

それを理解するには、次の「指示の基本ルール」が必要になります。


ChatGPTが指示を扱う基本ルール

指示には強さがある

ChatGPTの指示には、ざっくり「優先順位」があります。
強い指示が上に来て、弱い指示はその下。

上から順により強いルールが優先される仕様です。

  • 上:絶対に守ってほしい指示
  • 下:できれば守ってほしい指示

この仕組みがあるので、同じような指示をしたら上の指示が勝ちます。

そして「プロジェクト指示」は、普段の設定(グローバルのカスタム指示)より上に置かれやすいタイプ。
だからプロジェクト内ではプロジェクトのルールが優先される、というわけです。

シンナモ
シンナモ

ChatGPTにも、ルールがあるなもね!

シンナモ
シンナモ

あくまで、内部的なルールなも!普段使いや雑談したりするときは、気にしなくても大丈夫なも!

ただし「強い=絶対」ではない

ここが今回の肝。

プロジェクト指示は確かに強いです。それでもルールや指示が抜けてしまうことがあります。
しかもそれは「完全にルールを無視」というよりも、

  • 会話の流れに引っ張られて、指示の一部が薄まる
  • 直前の要望を取りに行って、結果的に“混ざる”
  • 形式は守るけど、中身だけズレる

という感じに事故みたいに発生するパターンが多いです。

つまり、ルールを「守る/守らない」より ルールが「混ざる/ズレる」 の方が起きやすいんです。

実例1:ですます調ルールなのに、見出しだけ急にフランクになった

Geminiの活用法をまとめた記事を書いていた時のことです。

この記事は「基本ですます調で整形する」というルールで書いていました。
ところが、見出しがいきなり

「今回は設定いらないよ まずはGoogleマップとYouTubeで試そう」

のように、フランクな口調で出力されました。

Gemini活用記事の執筆中、全体はですます調にするルールなのに、見出しが「今回は設定いらないよ…」とフランクな口調で出力されてしまった画面のスクリーンショット。
ですます調ルールなのに、見出しだけ急にフランクになった例
シンナモ
シンナモ

どういう事なも!?

本文は丁寧なのに、見出しだけテンションが違う。
読者からすると、ここで一瞬「ん?」となります。

原因はシンプルです。
直前の会話が

「これいらんか!」
「どうかな?」

のように砕けたノリになっていて、その空気が見出しに乗った可能性が高いからです。

特に見出しは短文なので、本文よりも“ノリ”が反映されやすく、口調がブレやすい傾向があります。

対策は、見出しだけ別で縛るのが一番効きます。

  • 見出しも必ず「ですます調」にする(語尾例も指定する)
  • 見出しで禁止する言い回しを決める(例:「〜しよ」「〜だね」「どうかな?」)
  • 出力の最後に「見出しの口調チェック」を入れる

今回のパターンではこの3つを入れるだけで、「見出しだけフランク事故」はかなり減らせます。

シンナモ
シンナモ

今回のパターンはChatGPTに口調が乗り移った事故みたいなものなも!最初に専用のルールを伝えておけば、防ぎやすいはずなも!

パターン2 読者向け本文に制作メモが混ざる

これは、ルールを決めて記事を書かせているときに起きがちな事故です。

筆者が書いた文をChatGPTに整形してもらっているときのこと。
画像の下部を見ると、本文の中にこんな一文が混ざっています。

  • 「導入の共感をもう少し強めたいので、あとで一文足します。」
  • 「SEO的に『ChatGPT6』『いつ』『無料』を見出し付近に寄せたいので、この後の構成はそのキーワード中心で組みます。」
ChatGPTの出力スクリーンショット。「次はChatGPT6が出るの?」という話題から始まり、現在はChatGPT5.2が利用できること、性能進化やハルシネーション対策、登場時期、無料ユーザーの利用可否などを論点として挙げ、技術トレンドと進化の流れをもとにChatGPT6の可能性を考察する、という導入文が表示されている。
ChatGPT6の登場時期や性能を考察する記事の導入文を、ChatGPTに整形させた出力例。
ChatGPTの出力スクリーンショット。記事本文の途中に、編集作業のメモとして「導入の共感を強めたいのであとで一文足す」「SEO的に『ChatGPT6』『いつ』『無料』を見出し付近に寄せたいので、この後の構成はキーワード中心で組む」といった制作メモが本文内に入っている。
本文の中に「あとで修正」「SEOで寄せたい」などの制作メモが混ざってしまった例。

これ、制作者からすると「あるある」なんですが、読者からすると完全に置いてけぼりです。
急に“作っている最中のメモ”が混ざるので、記事としての没入感が切れます。

後、筆者が恥ずかしい思いをします。

シンナモ
シンナモ

こ、これがそのまま記事になっちゃったら…考えただけでも耐えられないなも!

どう防ぐ?

対策は「制作メモの置き場所」を先に決めてしまうのが一番効きます。

今回のパターンなら、おすすめはこの3つです。

  1. 出力を最初から2部構成に固定する
    「制作メモ(制作者向け)」と「本文(読者向け)」を必ず分けるよう指示する。
  2. 本文で禁止する言い回しを決める
    例:「※ここ」「SEO」「構成」「あとで修正」「メモ」「強めたい」など。
    本文に出たらアウト、と先にルール化しておく。
  3. 最後に自己チェックを入れる
    「本文に制作メモが混ざっていたら削除してから出力する」と明記する。

この事故は、能力というより“運用の設計”でほぼ防げます。

シンナモ
シンナモ

最初から「制作メモ(制作者向け)」と「本文(読者向け)」を必ず分けるのは特に強力なも!シンナモも使ってるおすすめプロンプトなも!

パターン3 指示がぶつかると“中間案”を出してくる

プロジェクトでルールを決めていても、別の指示を追加した瞬間に文章が妙になることがあります。
それは、指示同士がぶつかったときです。

パターン1の例を引け合いに考えてみましょう。ルールはですます調、でもチャット自体はフランクな状態でした。つまり、ChatGPT中ではこんな状態だったはず↓

  • ルール1「基本はですます調で、落ち着いたトーンで書いて」
  • ルール2「でも今回はもっとフランクに、友達に話す感じで」

この2つ、どちらも“文章のトーン”を指定していますが、方向性は逆です。
するとChatGPTは、どっちかをバッサリ捨てるよりも、両方を満たそうとして折衷しがちです。

シンナモ
シンナモ

一気にたくさん指示されたらAIも混乱しちゃうってことなもね!

結果として起きるのが、この“中間案”。

  • 丁寧語なのに、言い回しだけ軽い
  • 文章は落ち着いているのに、語尾だけ急に砕ける
  • 敬語とタメ口が同じ段落に混ざる

読んでいる側は「口調がコロコロ変わってなんか落ち着かない」と感じます。
これでは文章の人格が定まらずAIも読者も混乱したままです。

どう防ぐ?

対策は「どっちを優先するか」を先に決めてしまうことです。

おすすめはこの3つ。

  1. 優先順位を一文で宣言する
    例:「ですます調を最優先。フランクさは言い回しだけで、語尾は崩さない。」
  2. 適用範囲を分ける
    例:「本文はですます調。制作メモだけフランクでOK。」
  3. 矛盾する指示は同時に出さない
    「丁寧に」「砕けて」みたいに同じ軸で逆方向の指示を並べない。

このパターンは、ChatGPTが悪いというより、指示の設計ミスで起きる事故です。
一度優先順位を固定してしまえば、文章のトーンはかなり安定します。

シンナモ
シンナモ

こちらも同じく、プロンプトで対策可能なも!特に、適用範囲を分ける2個目のプロンプトがおすすめなも!

まとめ

ここまで見てきた通り、プロジェクトにルールを書いても、出力が100%そのまま固定されるとは限りません。
ただし、起きるズレにはパターンがあります。

1つ目は、見出しなど一部分だけ口調が崩れること。
2つ目は、読者向け本文に制作メモが混ざってしまうこと。
3つ目は、指示がぶつかったときに、折衷した“中間トーン”に着地してしまうこと。

逆に言えば、これは「運用の設計」でかなり防げます。
宛先を固定し、制作メモの置き場所を分け、矛盾する指示には優先順位をつける。これだけで文章は安定します。

AIへの指示出しで困っている方は、是非試してみてください。

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