ここ数日、主要なAIサービスの無料プランは、どこもじわじわと回数制限が厳しくなってきています。
「え、もう上限?」「あと1本動画作りたいのに…」と、肩を落としたことがある人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、
- いきなり全部有料課金するのはハードルが高い
- でも、無料のまま“雑に使って”ムダ撃ちするのももったいない
そんな今こそ効いてくるのが、「失敗しないプロンプトの伝え方」です。
この記事では、
- 共通の“ムダ撃ちしない”考え方
- ChatGPT(Sora2)
- Gemini(NanoBanana Pro)
- Grok
この3つのAIを中心に、無料ユーザー向けのプロンプト術をまとめていきます。

(画像はOpenAI公式サイトをキャプチャーしています)
なぜ今「プロンプト術」がめちゃくちゃ重要なのか
ちょっと前までは、無料プランでも「とりあえず何回か試せば当たりが出るでしょ〜」というノリで使えていました。
でも今は、
- 無料で触れるモデルのグレードは高いまま
- その代わり、回数がかなりシビア
という方向にシフトしています。
つまり、
「とりあえず投げて、気に入らなかったらやり直せばいいや」
という使い方をすると、あっという間に無料枠が溶けてしまうんですよね。
だからこそ、無料ユーザーに必要なのは
- 雑に10回試す → ✕
- 精度高く1〜3回で決める → ○
という「まとめて伝える力=プロンプト設計力」になってきています。

無料枠が少ない今、どうやって節約するかが肝心なも!
無料ユーザー共通の“ムダ撃ちチェックリスト”
まず、どのAIでも共通する「やりがちなムダ撃ち」をざっとチェックしておきましょう。
こんな使い方、していませんか?
- 同じテーマをちょっと条件変えながら何度も聞き直している
- 画像生成で、構図もテイストも固まっていないまま
「これじゃない」「やっぱりこう」「もうちょいこう」と数打ちで決めようとしている - ニュース調査やSNSの反応チェックを、
「まずニュース」「次に賛成意見」「次に反対意見」と分割して聞いている
1つでも「あ、やってるかも…」と思ったら、今日からプロンプトのまとめ方を変えるチャンスです。

一つでも当てはまったら、要チェックなも!

気が付いたあなたはむしろチャンス!この記事を読んでサクッとプロンプト術をマスターしちゃうなも!
共通テンプレ:「4つの箱」に分けて考える
どのAIに投げるにしても、プロンプトを書く前に、
頭の中で(もしくはメモ帳で)この4つに分けておくと、一気にムダが減ります。
- やりたいこと(目的)
- 出力の形式(文章/箇条書き/画像/動画など)
- 絶対に守ってほしい条件
- できれば入れてほしい要素(優先度低め)
これをそのままテンプレにすると、こんな感じです👇
やりたいこと:
〇〇について、△△用の文章(または画像/動画案)を作りたいです。出力形式:
〜〜形式で、文字数・構成などの希望があればここに。絶対に守ってほしい条件:
・対象読者:〇〇
・トーン:カジュアルなですます調/ビジネス寄り など
・必ず入れてほしいキーワードや表現できれば入れてほしい要素:
・あれば嬉しい要素(例:絵文字、例え話、特定のフレーズ など)
この4つを最初の1回でAIに渡してしまうことが、
「失敗しないプロンプト術」の大前提になります。
ここからは、サービス別にもう少し具体的に見ていきましょう。

プロンプトはまとめて渡すのがおすすめなも!

箇条書きじゃなく、やって欲しいことを全部書いてみるなも!
ChatGPT+Sora2編:設計はChatGPT、本命はSora2に一発勝負
ChatGPT側:テキストは「あと出し」より「まとめ出し」
ChatGPTの無料版は、一定回数までは高性能モデル(5.1系)が使えますが、
上限に達すると自動的に軽いモデルに切り替わります。

(画像はOpenAI公式サイトをキャプチャーしています)
なので、5.1が使えているうちにやってしまいたい作業は、
- 記事の構成決め
- タイトル案出し
- 導入文・まとめ文
- 動画や画像のプロンプト設計
といった「全体設計の部分」です。
悪い例(導入文づくり)
AIが好きなユーザー向けの記事の導入文を書いて
↓
もうちょっとカジュアルにして
↓
文字数は300文字くらいで
↓
絵文字も入れて
これだと、実質4回分のリクエストを使ってしまっています。

もったいないなも!?

プロンプトはまとめて出す!鉄則なも!
良い例(最初から条件を全部のせる)
「AIを無料で使いたい人」向けの記事の導入文を書いてください。
・文字数:300文字前後
・文体:カジュアルなですます調
・絵文字:ところどころに入れる
・テーマ:「回数制限が厳しくなってきたけど、工夫次第でまだ楽しめる」という内容以上の条件を1つの導入文の中にまとめてください。
こうして最初からやりたいこと+条件を1回で伝えることで、
4oの1プロンプトをかなり濃く使うことができます。

皆も試してみてなも!
Sora2側:テスト連発ではなく「本命1本+事前設計」
動画生成のSora2は、1本あたりのコストが非常に重いツールです。
無料の回数も、いわゆる「ちょっと遊びで何本も試す」にはかなり厳しめです。

(画像はOpenAIより、Sora2公式サイトをキャプチャーしています)
シンナモを例題に例えてみましょう、Sora2にこんな感じで投げるのは危険です。
シンナモが、AI無料プランについてしゃべっている動画を作って
(あとから「やっぱ背景変えて」「テンポ速くして」「キャラ増やして」と作り直し…)
これをやると、数本試すだけで1日の無料枠が消し飛ぶ可能性大です。

Sora2は6回しか使えないから、計画的なも!

そうね!とりあえずじゃなくて、目的を決めてから使うなも!
ChatGPTで「Sora2用プロンプト」を先に作ってしまう
そこでおすすめなのが、Sora2に投げる前にChatGPTでプロンプトを完成させる方法です。
良い例(ChatGPTに頼むとき)
シンナモが、AI無料プランの回数制限について
初心者向けに分かりやすく説明する短い動画を作りたいです。Sora2向けの英語プロンプト案と、日本語の説明文を作ってください。
条件は以下の通りです。・尺:15〜20秒程度
・登場キャラ:シンナモ1人だけ
・背景:白背景でシンプル、テロップなし
・カメラ:基本は正面固定、時々わずかに寄りや引きが入る程度
・動き:手振りやうなずきなど、軽いジェスチャー中心
・しゃべり方:語尾は「〜なも」に統一
・セリフのテーマ:AI無料ユーザー向けに「プロンプトをまとめて伝えるとお得」という話をする上記を踏まえて、
・Sora2にそのままコピペできる英語プロンプト
・プロンプトの意図を説明する日本語の解説
をセットで出してください。
こうしてChatGPTで設計を終わらせてから、
Sora2にはその“本命プロンプト”だけを投げるようにすると、
- ChatGPT側:文字処理なので、多少長くてもコスパ○
- Sora2側:本番用の1本に無料枠を集中投下できる
という、無料ユーザー向けのスマートな連携ができます。

ChatGPTでプロンプト作成→Sora2で本番!ChatGPTの機能を無駄なく活用するなも!
Gemini+NanoBanana Pro編:ラフは軽量、仕上げだけ本気
Gemini(特にGemini 3 Pro)とNanoBanana Pro(画像生成)は、
無料でもかなり高性能ですが、そのぶん「ここぞ」で使う意識が大事です。

(画像はGoogleより、Gemini公式サイトをキャプチャーしています)
画像生成:ラフと本命を分ける
NanoBanana Proでやりがちなミスは、
- どんな構図にするか決まっていない
- テイストもまだフワッとしている
この状態で、とりあえずProで何枚も回してしまうパターンです。

(画像は公式ホームページをキャプチャーしています)
悪い例
シンナモのイラスト描いて
↓
もうちょいポップに
↓
2000年代キラキラシール風にして
↓
「AI」ってプレートも入れて
上記のプロンプトを毎回NanoBanana Proに投げていると、
本気のクオリティの画像を4枚分消費してしまいます。

Nanobanana Proは特に回数制限が厳しいから気を付けてなも!

通常版Nanobananaは無料でも沢山使えるからそっちで試し打ちしてみるのもおすすめなも!
良い流れ:通常Geminiで設計 → NanoBanana Proで“本命1枚”
- 通常のGeminiで、プロンプトのたたき台を作る
- 必要なら、そのたたき台を何度か修正して完成させる
- 完成したプロンプトだけをNanoBanana Proにコピペする
という流れにすると、Pro枠の消費は最小限で済みます。
例:NanoBanana Proに投げる最終プロンプトのイメージ
オリジナルキャラクター「シンナモ」のイラストを生成してください。
・絵柄:2000年代のキラキラステッカー風、ポップで明るい
・構図:画面中央にシンナモ全身、少し斜め向きでポーズを決めている
・表情:にっこり笑顔
・背景:ピンク系グラデーション+ハートや星のモチーフ
・文字要素:「AI」と書かれた小さなプレートを必ず入れる
・日本語の「AI」は、読みやすいフォント風・クッキリ表示以上の条件を満たした画像を1枚生成してください。
ここまで決まっていれば、本命1〜2枚でほぼ当てられるようになります。

これなら本命の画像を失敗なく作りやすいなも!
テキスト生成:仕上げだけGemini 3 Proに任せる
Gemini 3 Pro(思考モード)は、長文や論理的な整理に強い一方、
無料枠はそこまで余裕がありません。
そこでおすすめなのが、
- 通常のGeminiで下書きを作る
- 下書きをそのまま貼り付けて、3 Proに「整えてもらう」
という二段構えです。
良い例(3 Proへのお願いの仕方)
これは通常のGeminiで作ったブログ記事の下書きです。
↓(ここに下書きを貼る)この下書きをもとに、以下の条件で仕上げてください。
・対象読者:AIを無料で使いたい初心者
・トーン:カジュアルなですます調
・文字数:全体で約3000文字を目安
・構成:H2見出しはそのまま活かしつつ、内容を読みやすく整理
・重複している説明はうまくまとめてOK
・「プロンプトをまとめて伝えるとお得」という趣旨をどこかに入れる
こうすることで、3 Proの1回を「文章全体の最終仕上げ」に丸ごと使えるようになります。

通常版Gemini(高速モード)は沢山使えるからそこで試し打ちなも!

いい感じのが出来たらGemini3 Proで本番なも!
Grok編:調査したい観点は最初に全部リスト化
Grokは、X(旧Twitter)のポスト検索とセットで使うと真価を発揮するAIです。
無料で使える回数は比較的緩めですが、雑に質問を分割して聞くと早々に枠が尽きます。

(画像はxAI公式サイトをキャプチャーしています)
悪い例(ニュース+反応チェック)
Sora2の無料回数制限って今どうなってる?
↓
そのニュースへの反応ってどんな感じ?
↓
賛成派と反対派の意見をそれぞれまとめて
これだと、3プロンプト分消費してしまいます。

Grokは最新版の4.1も無料で使えるから長文でも大丈夫なも!
良い例:知りたいことを最初から全部並べる
Sora2の無料回数制限について、X上の反応を調べてください。
回答では、以下の4点を順番に教えてください。
- 直近数日で話題になっているポストの傾向(ざっくり全体像)
- ポジティブな意見の例(どこが評価されているか)
- ネガティブな意見の例(どこに不満が出ているか)
- 日本語ポストに絞った場合の特徴があれば、それも
記事に引用しやすいように、箇条書きメインで整理してください。
このように、最初から「欲しい観点」を全部リスト化しておくと、
Grokの1回で、ニュースの全体像とSNSの空気感が一気に手に入ります。

これなら、欲しい情報が全部手に入るなも!

そういう事なも!何度も言っちゃうけど、プロンプトは箇条書きにせずやって欲しいことをまとめて書く!これが鉄則なも!
今日からできる「失敗しないプロンプト術」3ステップ
最後に、どのAIでも共通して使える実践ステップをまとめます。
1. いきなりAIを開かず、30秒だけメモ帳を開く
- やりたいこと(目的)
- 出力形式
- 絶対条件
- あれば嬉しい要素
この4つを箇条書きでサッと書いてからAIを開く習慣をつけてみましょう。
2. 「プロンプトそのものを」をAIに書いてもらう
自分で細かく条件を書き出すのが大変なときは、
○○をテーマにした記事(または動画)のプロンプトテンプレを作ってください
とChatGPTやGeminiに頼んで、テンプレそのものを作ってもらうのもアリです。
テキストだけならChatGPTの無料版やGeminの高速モード(長いテンプレは思考モード)はコスパ○です。
3. 失敗したプロンプトも「資産」として保存する
- 上手くいったプロンプト
- 失敗したけど「ここだけ直せば使えそう」なプロンプト
を、メモアプリやノートに貯めておくと、
日が経つごとに自分専用の“当たりプロンプト集”が育っていきます。

皆も自分だけの、当たりプロンプトを探してみてなも!
まとめ:回数制限は「工夫のきっかけ」にできる
AI無料プランの回数制限は、たしかに前より厳しくなりました。
でも、それは同時に、
- プロンプトの伝え方を見直すきっかけ
- 「少ない回数で当てる」スキルを育てるチャンス
でもあります。
- 設計はChatGPTやGeminiに任せる
- 本命の画像はNanoBanana Proで
- 本命の動画はSora2で
- ニュース&SNSの空気感はGrokで
というように、それぞれ得意なところに“1〜3発”だけ投げる意識で使っていけば、
無料ユーザーでもまだまだAIを楽しみ倒すことができます!
「回数制限キツい…」と感じている今こそ、
ぜひ自分なりの“失敗しないプロンプト術”を育ててみてください ✨
合わせて読みたい

ここまで記事を読んでくれてありがとうなも!

下記記事では、Nanobanana Proの回数制限を徹底調査!シンナモ達が自分の環境で何回Nanobanana Proを使えるか調査してきたなも!
こちらの記事もチェックよろしくなもっ!



