本当にあった怖い話です。
何も考えず、手帳に可愛いシンナモを落書きしていたら、
気付いた時には 「なんか暗いドロドロした残骸」 が手元に出来上がっていた…
いや、何も考えてない時のお絵描きあるある、ですよね?

▲おえかきインスパイア元の可愛いシンナモさん
もっと明るく、ハッピーなイラストを描きたかったのに…!

▲どうして…こんな…何も考えずに…筆を走らせちまって…
こうも描き込んでしまった後だと、
ここから手直ししても、このどんより感は消せなさそうです。
かといって、一から描き直してしまうのも……
せっかく虚無から生まれた暗いイラストが、ちょっともったいない気が。
そこでふと思いました。
そうだ、AIに助けてもらえばいいのでは!?
どの画像生成AIに頼むのが一番ハッピーになりそうかな!??!?
今回使用したAIツール・元画像・プロンプト
というわけで今回は、
- ChatGPT
- Nano Banana(Gemini)
- Grok
の、3つの画像生成AIに
『同じ元イラスト』+『同じお題』を渡して、
「暗い落書きをハッピーにしてもらうなら、どれがよさそうか?」
を、比べて見てみる実験記事になります!
さらに、スマホで撮った写真だけでなく、
スキャナアプリで線画抽出したバージョンも用意して、
- 写真そのままイラスト
- 線画抽出版イラスト
という2種類のインプットで、仕上がりがどう変わるかも一緒に見ていきます!
すべての元凶であり原点のイラスト
まず、今回すべてのAIツールに渡したお題イラスト(①)
次に出てくる別バージョン(②)の原画でもあるのが、こちら。

- 中央には、AI帽子をかぶったシンナモの面影のこるスライム…?
- 左右には、敵か仲間か不明の丸いキャラがくっついている
- 足元にはドロドロした液体
- 下には「☆これがッ!─AIの未来─ッ!?」という不穏な煽り文
ノートの罫線やインクのムラ、机の木目、ペンまで一緒に写っています。
全体的に暗めというか絶望的な雰囲気の一枚。
一枚絵っぽく線画抽出したバージョン
次に、同じイラストから、線画だけをくっきりさせた
一枚絵っぽい画像も用意しました。
こちらも、すべてのAIツールに渡したお題イラスト(②)

こちらは家庭用のスキャナーは使わず、
スマホのスキャナアプリCamScanner を使用しました。
※CamScannerの使用法は簡単&とても便利なので後述!
スキャナーを持っていない人でも、スマホだけで
「AIに渡しやすい原稿」が作れるのは本当に助かりますね!
共通プロンプトは単純明快に!
今回の実験では、
- スマホで撮った元のボールペン描き写真(①)
- CamScannerで線画加工した一枚絵バージョン(②)
という2種類の画像を、プロンプトは共通で
3つのAIツールにそれぞれ送っていきます。
「この暗いイラストをハッピーなイラストにしてください」
この共通プロンプトと画像で、ここから先は、
各AIがどんな『ハッピー』を返してくれたのかを順番に見ていきます✨
ChatGPT編:シンプル可愛いゆるキャラ化
最初はChatGPTの画像生成機能から!

元写真 → モノクロ手描き風のハッピー仕上げ
▼これがAIの未来~!?(キャ~★うれし恥ずかし)みたいな

- ノートとペンの質感はそのまま残したまま、
キャラクターだけが丸くてシンプルなゆるキャラへと完全に変化 - キャラクター全員が笑顔、音符や花が追加されて楽しそうな空気感
- 下の文字が、線太めで読みやすい手書きポップ風に調整
元イラストの黒々しいドロドロ感が完全に排除され、ポジティブ全振り。
イラスト外のペンや木目などは意外にも消されませんでした。
なので、実際に机で描いた落書きが、そのまま進化した感がありますね。
線画版 → カラーイラスト風のハッピー仕上げ
▼黄色のボディにピンクの頬、これぞシンプル多幸感カラー

- キャラクターの造形はモノクロ版と近いものの、どろどろではなく
つるんとしたぷるぷる感ある体に変化し、黄色メインのカラー絵に - ハイライトや影が入って、デジタルイラストらしいツヤ感のある塗り
- 左右のキャラが仲良しトリオっぽく中央にくっついてる
- うっすら罫線だけが残ってる背景もよく見るとデジタル化
線画抽出してノイズを減らしたぶん、
ChatGPT側も「これはイラストとして仕上げるモードなんだな」と判断しているのか、
背景を整理して、色もきれいに乗せた完成イラスト寄りの結果になった印象です。
ChatGPTの特徴まとめ
- 元の構図やキャラ配置を尊重してくれる
- 表情&記号を足すが凝りすぎず、素直に可愛くハッピー化してくれる
- 線画版を渡すと、モノクロ→シンプルなカラーにブラッシュアップ
自分の落書きを、そのまま可愛く清書してほしいときに頼みやすいAIだと感じました。
Nano Banana(Gemini)編:色鉛筆ぬりえ全開の祝祭AI
続いては、Googleの画像生成AI Nano Banana(Gemini)

元写真 → 色鉛筆でぬりえしたAIハッピー
▼新キャラのロボくんが感涙の泉を作っている…😂

- 色鉛筆で、丁寧に塗ったようなタッチにイラスト全体が変化
- カラフルな色使い。水は澄んで、ハート・星・花が舞う
- ニッコリと輝く瞳のキラキラしたキャラへと完全なる変化
- 左右のキャラが消失し、パーティー帽をかぶったロボットが登場
- 文字が「AIの未来‼ハッピーな未来!!」とポジティブな言い切り
ノートの罫線や机・ペンは残っているので、
手帳の落書きを、上から色鉛筆で全力で塗り直したような仕上がりです。
(実際に上から全力で塗り直したところで絶対こうはならないのがミソ)
線画版 → フルカラー全開のAIパーティー
▼あっ!右に形状がよく分からない新キャラ!!

- 塗り絵のフルカラー本気バージョンかと思うほど色味が鮮やか。
- 澄んだ水が適量となる。ハート・星・花は多量で健在。
- 中央キャラはより丸く立体的。鼻もカラフル、瞳も一層キラキラ。
- 左右キャラはパーティー帽&笑顔で完全にお祝いモード
- 文字は「フルがッ!ハッピーなAIの未来来!?」と誤字なのに勢い◎
背景は白い紙に寄って、罫線の主張は最小限、机の木目はほぼ見えません。
『ボールペン落書きメモ』から『カラフルなポストカード』に進化した感じです。
Nano Banana(Gemini)の特徴まとめ
- 元の構図を活かしつつ、キャラクターや小物を盛ってお祭りパーティー化
- どちらも色鉛筆ベースの手描きタッチで、AIぽいというより人間味のある質感
- 線画版は元画像の輪郭がはっきりしてるぶん、色が鮮やかになり、立体感が増す
- フォントも凝ってくれるので、ハッピーなメッセージ性も大事にしたいとき向き
Nano Bananaは、ぬりえを本気で仕上げたお祝いカードというイメージでした。
Grok編:元絵を尊重しつつ、世界観ごと書き換える
最後はGrokです!

元写真 → カラフルスライム軍団でハッピー補正
▼あれ?変わってな……変わってる!!!!

- キャラはほぼ原画。目と口、帽子ロゴにピンクや青の差し色が入る程度。
- 大きく変わったのは画面下。カラフルなスライムたちが大勢集合!!
- 青・ピンク・黄色・黄緑…と色とりどりの仲間が密集してニコニコ…
下から陽の当たるハッピー感を足してきた構図になっているんだと思います。
他のツールが「全体を塗り直す」方向だったのに対して、
Grokは元イラストを尊重しながら画面の一部にハッピー要素を足すスタイルでした。
線画版 → もはや別世界…物語性のあるイラストに
▼な、なんだこの圧倒される世界観は……

- 大まかなシルエットは原画そのまま。しかし、
背景は雲の浮かぶ空と地平線が広がるファンタジー世界に。 - キャラは一つの個体となり、グラデーションで塗られ、
どこか巨大なAIプラットフォームのような存在に見える。 - 真ん中には、人間の男の子キャラがニコニコ立っている
→「AIの世界の中に人間が立っている」構図に変化…? - 文字が遠景に馴染むようにラフな手描きのまま残されている。
原画そのままのようでいて、実は原画からかなり飛躍しているという。
『AI×人間の物語のワンシーン』っぽいコンセプトアートに変換された印象でした。
Grokの特徴まとめ
- 元写真①:元のダークさを残しつつ、画面の一部にハッピーを追加
- 線画版②:新規追加キャラ+背景を含めたシーンづくりに大胆に振り切る
マスコットを可愛く清書してくれる、というよりも。
ストーリー性のあるイラストに仕立て直してくる、とでも言いましょうか。
「絵の見方を一旦ガラッと変えてみたい」という時は、Grokの出番かもしれません。
CamScanner:スマホだけで線画抽出する使い方紹介
今回の比較で、実は地味に重要だったのが、
ノートの落書きを、AIに渡しやすい線画にしておくというひと手間です。

使ったのはスマホ用スキャナアプリのCamScanner
基本無料で使えて、広告は出るものの、
線画抽出目的なら、十分実用レベルなんです。
URLはこちら👉https://www.camscanner.com/
英語一色でややこしいですが、QRコードを読み取ればそのままDLストアに飛べます
CamScannerで線画抽出する手順
- CamScannerを起動してノートを撮影
- 自動で四角形を検出してくれるので、必要なら枠を微調整
- フィルターから「白黒」「マジックカラー」
など、コントラストが強めのモードを選ぶ - 線がくっきりしたら、不要な周辺をトリミング
- JPEG/PNGで保存して、各AIツールにアップロード
▼こんな感じの操作画面です
ワンタッチでモード比較できるので一番適したものを選びやすい

このツールを使用するだけで、
- 机の木目や影が消える
- 黒インクの線だけがはっきり残る
- キャラクターや文字をAIが理解しやすくなる
といったメリットがあります。実際、今回も
- 元写真①:ノイズが気になる場合もあるが、手書き感(アナログ感)が出た結果になりやすい
- 線画版②:分かりやすくスッキリした絵面になる、完成イラスト寄りの結果になりやすい
という違いが、3サービスすべてで出ていました。
「三者三様のハッピー化だった」AIタイプ別まとめ
暗くなっちゃった落書きを、描きなおさずにハッピーにしたい。
どのAIに助けてもらうのが一番よさそう?
そんなお助けを求めて始まった今回。
使ってみた感触を、ざっくりタイプ別にまとめるとこんな感じです。
- ChatGPT
- 元の構図をほぼそのまま活かして、
落書きを『ゆるキャラ風に清書してくれる』タイプ - 描き直しには抵抗があるけど、雰囲気を明るくして線を整えたい人向け
- 元の構図をほぼそのまま活かして、
- Nano Banana(Gemini)
- キャラも背景もテキストも盛り盛りハッピーにして、
『めでたい雰囲気のフルカラーカード』してくれるタイプ - SNS映えする1枚が欲しいときや、記念イラストっぽくしたい時に良さそう
- キャラも背景もテキストも盛り盛りハッピーにして、
- Grok
- 元絵を部分的に使いつつ、世界観ごと書き換えてくる
『元の素材を活かしつつ、物語性を持たせてくれる』タイプ - 絵を変えるというよりも、解釈を変える→魅せ方を考えたい時に◎
- 元絵を部分的に使いつつ、世界観ごと書き換えてくる
暗くなっちゃった落書きも、AIに預けてみると意外な形で救済されます。
何も考えてない時の手描きイラストあるある、
先行きが見えなくて、どうしたもんかとなったラフ画。
お持ちでしたら、ぜひ一度。今回と同じように
各AIに投げて、『ハッピーな救済』を求めてみてください。

きっと。思いつかなかったような『ハッピーなAIの未来』が返ってくるはず…✨
……というと何だか宗教のようなまとめですが、
(ちょっと狙って一番神々しい感じの生成画像をいれましたが)
創作活動が行き詰った時に、
新しい視点を見せてくれるAIを活用するのは大いにアリかも!?
そんな手助けツール発見の記事になっていれば嬉しいです♪
👇3つのAIツール、実際に利用してる日本ユーザーの声は参考になる…!記事をチェック✨


