ここ最近、Xでは「Nanobanana Proで漫画が描けた!」という投稿が一気に増えてきています。
しかもただのイラストではなく、ネーム(下書き)を渡すと4コマ漫画として完成させてくれるという話まで出てきていて、筆者も思わず「ほんとに?」と疑ってしまいました。
そこで今回は、キャラクターをどこまで表現できるか試してみることにしました。
挑戦するのは、このブログではお馴染み、スライム版シンナモ と 擬人化シンナモ の2人。
AIからすると“同じキャラだけど姿が違う”というややこしいパターンなので、うまく扱えるのか気になるところです。
Google Nanobanana Proはこちらhttps://gemini.google.com/app?hl=ja
Nanobanana Proってどんなツール?
Nanobanana Proは、Google Gemini系の画像生成モデルの中でも特に高精度なバージョンです。
従来のNano Bananaよりも
- キャラクター再現の安定性
- コマ割り理解
- 線画の綺麗さ
- テキスト理解
といった部分が大きく向上しており、「漫画を描けるAI」としても注目されています。
特に驚くのは、
「ネームを渡す → 清書してくれる」
という流れが成立してしまうこと。
漫画制作のワークフローそのものにAIが入ってきた感じがありますね。

AIが漫画を書く!?そんなことできるなも!?

しかも今回は、ただの4コマ漫画じゃなくて複数キャラの登場だからね~…相当難しいなも…
Nanobanana Proでできること
Nanobanana Proは、漫画表現との相性がかなりいいようです。実際に触ってみて感じた特徴はこんな感じでした。
- キャラの描き分けを崩さず再現できる
- 擬人化や別姿バージョンも同一キャラとして扱える
- 2Dアニメ調・漫画調の安定感が強い
- 4コマ・8コマなどのコマ割りを自然に理解
- ラフ(下書き)を渡すと清書モードに切り替わる
- セリフやコマごとの演出もほぼそのまま反映
- 再生成すると“別世界線”が発生しやすい
以前の生成AIにありがちだった
「コマごとにキャラが別人になる問題」
がかなり軽減されています。

確かに、他の生成AIだと崩れちゃうことが多いなも!

Nanobanana Pro自体が画像生成に特化してるからこそできることだね!
シンナモで4コマ漫画を描かせてみました
今回使ったストーリーは、こんな流れの4コマです。
1コマ目:スライム版シンナモが「今日は漫画デビューするなも!」
2コマ目:擬人化シンナモが「大丈夫? 緊張してない?」
3コマ目:スライム版シンナモがぷるぷる震える
4コマ目:擬人化シンナモが抱き上げ「一緒にやれば大丈夫だよ!」
まずこれをChatGPTにラフとして描いてもらい、Nanobanana Proに「このラフを清書してください」と依頼しました。こちらがそのラフ↓

(画像はChatGPTより生成しております)
…日本語がだいぶ怪しいですが、Nanobanana Proなら行けるはず!

こ…これはさすがに不安なも…

うーん…これは厳しい戦いになる予感なも…
混雑時は長文指示が通りづらいので、“短くて要点だけ”のプロンプトで送りました。
その結果がこちらです。

(画像はNanobanana Proより生成しております)

まさか!?何が起きたなも!?

凄い…ちゃんとカラーになって、文字化けも直ってるなも…!
……いや、これは普通にすごいです。
シンナモ(スライム版)の丸いフォルムや、擬人化版の可愛い雰囲気、そしてAI帽子など細かい部分も全部そのまま。
2人が自然に会話している雰囲気までバッチリ再現。更には、不安だった文字化けを完璧に修正して見せました!漫画としてもしっかり成立しています。
特に4コマ目の抱っこのシーンが本当に良くて、
「このままシリーズ化いけるか…!?」と感じる完成度でした。
使用したプロンプト
実際に使ったプロンプトはこちらです。
Nanobanana Proは混雑すると長文を嫌がるので、短くまとめています。
この4コマ漫画はラフ(下書き)です。
このレイアウトとポーズはそのままにして、カラーの清書版を作ってください。
キャラクターの色は、こちらの画像を参照してください。
・スライム版シンナモは明るい緑色の体、ピンクのほっぺ、AI帽子。
・擬人化シンナモは緑の髪、緑のパーカーとショートパンツ、白ニーソ、AI帽子。
アニメ調の彩色でお願いします。
短いながらも、ラフの意図はそのまま伝わりました。

プロンプトには文字化けの修正なんて入れてないなも!

そうね…にもかかわらず、見事に修正して見せたね!
Nanobanana Proの実力に、疑う余地なしなも!
まとめ:Nanobanana Proの漫画生成はもう実用段階に入っています
今回の実験を通して、Nanobanana Proは漫画用途でも十分に使えると感じました。
キャラの統一、構図の再現、セリフ配置、色の正確さ……どれも問題なしです。
しかも今回のケースは
原案シンナモ(スライム)+擬人化シンナモ
という“2形態の同キャラ”という難しい条件だったにもかかわらず、ほぼ破綻なく仕上がりました。
正直、AIがここまで漫画を描けるようになるなんて思っていませんでした。
今後はシンナモの別世界線4コマや、8コマ編、シリーズ展開など、いろんなパターンも試してみたくなります。
「AIで漫画を作る時代がきた…!」と、しみじみ実感する結果でした。
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ここまで記事を読んでくれてありがとうなも!皆にもNanobanana Proを試して欲しいなも!

下記リンク先では各AIツールに同じ依頼をしたイラストを比較してみたなも!同じ依頼でも、AIによって生まれるものは全く違うなも!どのAIがどんなイラストを生むのか…気になるその検証結果は下記記事にて!
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