Google Gemini の画像生成モデル Nano Banana Pro が登場!!
SNSで日本語のテキスト描写に強くなったと話題になっています。
▲というか公式が「日本語のテキスト描写(略)がかつてないレベルに」と豪語しています
日本語の文章を読み取り、イラスト化や情報整理ができるかどうかは、これまでの生成モデルが苦手としてきた領域。それが一体どれほどレベルに到達したのか……気になりますね。
特に気になるのは、長文の指示をどこまで理解し、
イラストとしてまとめられるのか? というところ。
そこで今回は、我らが愛しのマスコット「シンナモ」と、
ChatGPTで作ったかなり長めのキャラ料理レシピを組み合わせ、
「丸ごとイラスト化できるのか?」を実験してみました✨
Nano Banana Proとは?
Nano Banana Proは、Gemini系の画像生成モデルのひとつ。
従来のNano Bananaよりも、諸々がパワーアップした最新版(2025年11月時点)です。
無料版の場合、1日3回まで使用可能なので是非試してみてくださいね!
https://gemini.google.com/app
👆Geminiのページに移動したら、
モード:モデルを選択 → 思考モード(端末によってはThinkingモード)を選択

ツール → バナナな絵文字の🍌画像を作成を選択!

これで完成!Nano Banana Proを使ってみることが出来ます🍌
さてさて。使う準備が整ったところで、本題です!
Nano Banana Proは長文レシピを理解できる?実験、開始~!!
- キャラ画像の忠実な再現
- 長文レシピの読み取り
- 料理の工程の視覚化
と、難しい条件が盛りだくさんな今回。
最新モデルと言えど、かなり負荷が高いはず……
どんな結果になるか?どこまでいけるか?順々にごらんください🍌♪
では、さっそく長文レシピの用意!
まず、ChatGPTで、かなり長いシンナモ料理レシピを生成します。

▲げんきなひと、げんきなとき是非つくってみてください
割愛してますが、味のイメージやアレンジ案なども文章化された超長文。
こちらの長文をごっそりコピーします。その冒頭に、
「以下はこのキャラクターを模した料理のレシピです。
このキャラクター画像と以下の文章に忠実に、イラストでレシピを作ってください」
と付け加え、お馴染みのマスコット画像(シンナモ)を一緒に送りました👇

実験①:長文+キャラ画像 → 要約のみ返ってきた
最初のリクエストでは、Nano Banana Pro はイラストを生成しませんでした。
返ってきたのは、
「長文を整理してレシピカードにまとめた」という内容のテキストの要約結果のみ。
長文の情報量が多すぎたためか、まず文章の整理に集中してしまった印象です。
長文まるごと → いきなりイラスト化 は、まだやや難しい段階のようでした。
実験②:「イラストで作って」と再依頼 → うさぎ化事件
そこで、「イラストで作ってください」と、続けてリクエストを送信。
すると、ようやくレシピ風イラストが生成されました。しかし……!
なぜかシンナモがうさぎ耳のついた別キャラに変身してしまったのです!!!

▲これじゃシンナモじゃなくてシナモンに近いよ~~…(アナグラム…)
緑色・丸み・ピンクのほっぺ等の特徴が掴めている箇所も存在するものの、
リクエストと一緒に送った参照キャラ画像からは微妙にズレていました。
長文レシピ、キャラ画像、料理の工程──
複数の要素をまとめようとした結果、モデルの中で解釈が混ざってしまったのでしょうか……。
実験③:形の訂正+キャラ画像の再添付 → かなり改善
気を取り直して。続けて、
「耳は無いです。両サイドの突起は手です。丸いフォルムに忠実でお願いします」
と、具体的な修正ポイントを伝え、キャラ画像も再度添えてリクエストしました。
突起なんて言葉なかなか使う機会ないですよね……
そうして、今度は!かなりシンナモらしい雰囲気の!!
イラストレシピが生成されました!!!

完全に一致とは流石に言えませんが、
たれ耳の箇所が、小さなおててに変更されただけでも!
前回掴めていた他の特徴(緑色・丸み・ピンクのほっぺ・AIの文字)と重なって
「あ、シンナモだ!」と感じられるレベルには寄せられたのでは?と思います。
文章も簡略化はされるものの、日本語の自然さは保たれてます。
よく見ると誤字も多少ありますが(③の材料名、他)パッと見では整った文に見えます。
総評として、全体的に読みやすいレシピカード風のまとめ方ができていました。
通常版Nano Bananaとの比較
今回、Pro版ではない通常版Nano Bananaでも、同じプロンプトを試しました。
その生成結果がこちら👇

▲シンナモが、シンナマに…?えだまめテリーヌが、をだままテリラニに…!
- 日本語の誤読・意味の崩れ
- 解読不能の部分が多すぎる、文章が文字化けのように崩壊
- 生成されるイラストも合成感が強い
と、このような弱点が目立つ結果に。それに比べるとPro 版は、 - 日本語の意味を正確に捉える
- レシピの構造を把握する
- キャラ画像を参考にしつつ、新規に描きおろす
といった点で、かなり進化していると感じました。
ただ、もちろんまだまだ完全ではないようで、

▲「ミキサになるか」はギリ伝わるし、ちょっと可愛いけども
と、このように文章量やイメージ画像に出力を割くことに成功し、
ただ、そのぶん文章の乱れも目立つ。そんな生成例もありました。
(文列が2行以上になる箇所、味のイメージ・アレンジ案などは特に文章崩壊)
それでも、以前に比べたら何となくは、何を書きたかったか伝わりますし、
簡単なプロンプトから、ここまで豪華な画像が一瞬で生成されるのは圧巻!!です。
今の時点でも「レシピ本風」なら充分作れそう!
今回の結果をまとめると、Nano Banana Proは
- 長文を読んで「要点を理解する」のはとても得意
- 長文をそのまま1枚のイラスト化するのはまだ難しい
- 指示を足しながら段階を踏めば、精度はしっかり上がっていく
- キャラ再現度等は追加指示で改善しやすい
という特徴がありました。
特にレシピのように構造化された情報は、短文化して渡す方が成功率が高い印象。
長文をイラスト画像1枚化は、まだ難しそう……ですが、
- 工程を分けて、複数画像を生成する
→ ページ風にレイアウトする - キャラレシピ本(レシピ集)風にまとめる
といった手を加える前提で、レシピ本やレシピ集づくりに使う用途なら、
現時点でも充分、実用レベルになり得るのではないかと感じました。
プロンプトの工夫次第で、素敵なイラスト入りのレシピ集・レシピ本が
誰でも作ることが可能になるのであれば、それは本当にすごいAIの進化です!✨

▲レシピの構造を把握してないからこそ生まれた
この通常版こねこねシンナモ、個人的にめっちゃ好き
(進化は喜ばしいけど、AI事故画もそれはそれで楽しいんだよなぁ…)
今回の実験から分かったこと
Nano Banana Pro は、日本語の読み取り精度が上がり、
料理レシピのような長文でも意味を崩さず理解してくれました。
ただ、一枚絵としてまとめるにはまだ工夫が必要で、
長文 → 要約 → 修正指示 → 再生成
という段階を踏むことで、精度も上がっていきます。
そしてそして。現時点でも、少し手間をかければ、
キャラ料理レシピをイラスト付きで量産できるレベル
まで進化していることが分かりました!
今後のアップデートで、長文1発イラスト化も夢では無い、かも!?
これからの期待が高まる結果となりました🍌
引き続き、 Nano Banana Pro の進化が楽しみです!!!
👇キャラ「の」料理、ではなく、キャラ「が」料理している、「長文」ではなく
「(比較的)短文」なレシピ、でのNano Banana Pro画像生成記事はこちらから♪



