【検証】Nano Bananaで「2D×3Dの共演」を手書きポーズで試したら【同じプロンプトで別世界線が!?】

AIツール紹介

AI生成ツール Nano Banana には、棒人間のような手書きイラストだけで、複数キャラクターをポーズごと動かせる機能があります。
そのプロンプトが掲載されたページの生成例を見ると、登場するのは2D(二次元)のキャラ同士。

画像はgithub.comより引用しております

棒人間が、2Dキャラに置き換わる。すごい。しかし、ふと疑問が湧きました。
「これ、次元が違うキャラ同士でも動かせるの?」

今回は、そんな検証記事です!

手書きポーズで「2D×3Dキャラ」は共演できるのか?

2D(二次元)キャラと、3D(三次元)キャラ。

つまり、絵柄が違うどころか、存在する世界そのものが本来違う2人です。
くわえて、ポーズ指示図は棒人間の雑な手書き。
(雑と言いつつマウスで一生懸命書きましたが…!)
一体どんな仕上がりになるのでしょうか…?

  • キャラクターの種類が違う場合(2Dと3Dの混在)でも成立するのか?
  • ポーズ以外の要素がどこまで変わる・どこまで変わらないのか?
  • キャラのデザインはどれくらい忠実に残るのか?

このあたりは特に気になるところです…!


使用ツールと、用意した元画像3枚

使用ツールはGoogle Gemini(Nano Banana🍌)
https://gemini.google.com/app

使用プロンプトはこちらです👇

Have these two characters fight using the pose from Figure 3. Add appropriate visual backgrounds and scene interactions,Generated image ratio is 16:9

そして、共演させるキャラの画像2枚と、ポーズ指示となるイラスト画像1枚。
順番にご紹介します!

2D(二次元)のマスコットキャラ

Google Geminiより作成

トップバッターは、お馴染みの我らが「シンナモ」です!
当サイトには欠かせない、愛嬌しかない二次元キャラですね。

3D(三次元)の人間?キャラ

Nano Bananaより作成

ちょっとややこしいのですが、①をAIで擬人化したキャラを、これまたAIで実写化しました。
なので、色合い等のデザインが元マスコットと通ずるものがありますね。
コスプレイヤーさんにいそうな、お人形さんみたいなお顔立ちとスタイル。

ポーズ指示書である手書きイラスト

マウスで数分ほどで描きました。 味わいがある
棒人間の足に勢いをつける軌道線を描いたり、マスコットの下にも浮き上がった影を置いたり。
各々の顔には上がり眉や開けた口など、ヒント程度にほんのり動きや表情は描いてみました。
背景や細部は一切ナシ。

  • 棒人間のキック
  • マスコットのジャンプ
  • どことなく勇ましそうな表情
  • 「VS」の吹き出し

AIはどこまで読み取り、汲み取ってくれるのでしょうか。
これら三枚、最低限の情報だけで、2Dと3Dが同じ構図で動くのか?

それでは、いよいよ生成結果です!


1回目:2D×3Dが共存する…!!理想的な答え

Nano Bananaより作成

思った以上にちゃんと反映&共存できてる!!!という衝撃の1回戦(VSなだけに)

2Dマスコットは2Dのまま。ほほえみの表情もそのままですが、
その顔のまましっかり浮き上がってるのはちょっとシュール。
これはこれで可愛いような、逆に強者感があるような……
枝豆カラーのしぶき(…?)が飛んで、きちんと下に影まで落ちているのは
そのまま合成したとは言わせない、三次元との共存画像として仕上げてきてますね。

対して3Dの人間キャラ。こちらも3Dのまま!
そして何より表情や動きのAI解釈&補正が分かりやすく、素晴らしい!!
顔の角度はもちろんのこと、表情が戦闘シーン感ある目つきに変化しています。
棒人間で描いたキックの角度は正確に反映されていて、且つ、
腕を引く動きや重心の傾きは、ちゃんと「人間らしく」補正されています。

元の画像から大きく異なっているはずなのに、
元の立体感や質感はほぼ完璧に維持したまま。
変化した箇所には自然な補正を加えてくれているので
破綻が無く、こんなにも自然なんですね…!

手書きのスピード線も「VS」の吹き出しも、
その意味を理解した上で演出として採用されている。

2Dと3Dという全く違う世界の住人が、違和感なく
同じ現場でアクションしているように見える結果となりました!✨


2回目:まさかの展開──!?世界観まるごと転生

楽しくなって思わず2回戦目。同じ元画像・同じプロンプトで再生成したはず、
なのに、驚くべき変化が起きました。

Nano Bananaより作成

……なんと、3Dキャラが完全に2Dアニメ化。

キリッとした表情はアニメらしい顔立ちで、
背景まで街並みのアニメ調に書き換えられている。
手書きの「VS」も赤を重ねた漫画フォントに変換

人間もマスコットも、舞台自体が二次元世界に統一された、完全に違う作品が出来上がりました。

しかし。絵柄(次元)も、背景も、演出も、別物でしかないのに。
ポーズだけは1枚目とほぼ同じ精度で再現されているのが、流石というか、すごく面白い。

前回と大きく違うと言えば、マスコットのシンナモです。
今回は威嚇するような大口開けた表情で、その地面には衝撃波のエフェクトまで追加。
↓元の指示図はコレですからね!?

これは指示図に忠実寄りになったと捉えるべきか?それとも演出過多な仕上がりなのか…?
二次元に統一したことで成せる演出もあったということでしょうか(地面の衝撃とか)。
アクションシーンとしての臨場感が、全体的に上がったような印象がありました。

同じ条件なのに、まるで別ルートの物語。
Nano Banana解釈の幅広さを、実感せざるを得ませんでした。


気付き:まず「再生成してみる」という選択肢

この2枚の違いから、ひとつ大きな結論が生まれました。
Nano Bananaは生成結果が必ずしも『1枚に固定される』わけではない。

「ちょっと想像してたのと違う」そう思った瞬間、つい
「元画像の描き方が悪かった?」「ポーズを描き直したほうが」
と考えがちですが──
ちょっと待ってほしい。

元画像もプロンプトも何も変えていないのに、
2回目には全く別の正解が返ってくることがあるのです。

元画像を修正する前に、まずは同じ条件で2〜3回試してみる
その中から、最高の1枚が引けることもあったり…するんです!
これがNano Bananaを使う上での、ちょっとしたコツであり、
実際に触ってみて分かった、重要な発見でした。


検証結果:2D×3D、再生成に秘めた可能性は無限…!?

検証結果、2D×3Dの共存は余裕でした。
そのうえ、世界観まで塗り替えてくることがあるのがNano Banana!

Nano Bananaは、手書きの線をポーズとして読み取るだけではなく、
キャラたちの絵柄・背景・演出を総合的に判断し、
その時の最適な世界観で返してくるAIということが分かりました。

  • 2Dキャラ×3Dキャラでも破綻しない
  • 棒人間でもポーズの再現度が高い
  • 表情や演出のAI的アレンジが豊か
  • 同じプロンプトでも世界線が分岐する

期待を込めて描いた1枚が、そこから無数に広がる物語の扉になっている──
そんな体験こそが、Nano Bananaの真骨頂だと感じました!

 

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AIのたまごからアイデアを生み出したい!
ふわふわしっぽのmomochiです。
 
毎日AIやデザインの世界で新しい
ことを学びながら楽しく過ごしています。
 
最近は便利で面白い
ツールや最新技術に夢中!
 
特にAIを使った作業や
私みたいなキャラクターを作るのが
とっても楽しいです。
 
これからもワクワクする情報や
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