AIで「キャラをフィギュア化」するならNano Banana?ChatGPT・Grokでも生成してみた【比較検証】

AIツール紹介

少し前からSNSで話題になっている、好きなキャラクターをAIフィギュア化した画像
推しキャラやオリジナルキャラを立体化してみせる投稿が相次ぎ、まるで実際に商品化されたかのような完成度に驚いた人も多いはずです。

この時、多く使われていたAIツールが、Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)
フィギュアの質感・表現等がリアルすぎて、「PVC製の完成品みたい」と話題をさらいました。

もちろんGeminiはすごい、すごいです。しかし!!!
最近ではChatGPTの画像生成機能や、Grok Imageもクオリティがどんどん向上しています。

同じキャラを他のAIで立体化したら、どんな違いが出るか……気になりませんか?

SNSで話題の「AIフィギュア化」ブーム

ということで今回は、我らがマスコットキャラクター「シンナモ」を題材に、
3つのAIツールで、フィギュア化画像を実際に生成してみました。

結果は……想像以上に個性が出て、どのAIも方向性がまったく違う!
単純な優劣ではなく、「立体の味わい」の違いを楽しめる検証になりました。

画像はGoogle Geminiより生成

👆フィギュア化のモデルになってくれたシンナモくん(枝豆のすがた)
AI(Gemini)によって生み出されたキャラクターで、性別はありません。


元になったイラスト原画

今回の原画は、擬人化したシンナモが、枝豆のままのシンナモ
抱きかかえながら座り、ニコニコ笑って楽しそうにしているという構図。

画像はGoogle Geminiより生成

はじけるような表情や、フィギュア化した時に置きやすそうなポーズが印象的ですね。

この優しいカワイイ雰囲気を、各AIがどんなふうに立体の世界に変換してくれるのか?
それぞれのAIのフィギュア化画像、生成結果を見ていきましょう!


Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image) — 定番の完成度はやはり安定

まずはSNSで最も多く見かけた、Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)

画像はNano Banana(Gemini)より生成

今回も例に漏れず、圧倒的なリアルさを見せつけました…!

まるで実写撮影かと思うような、このPVC感。
PVCとは、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl Chloride)という市販フィギュアに使われる代表的な素材。
フィギュアの表面が本当に塗装されているかのような、素材感のある表現が非常に巧みです。
髪の毛の束感や、衣装のしなやかな陰影、台座の質感まで非常に緻密。
原画のポーズ・配色も忠実に再現されています。

背景に3Dモデリング画面やパッケージ箱を添えた製品化されたような演出は、本物の発売告知なのかと見紛うほど。
完成品フィギュアの世界観ごと作り込みたい人には、やはりNano Bananaが一番おすすめかもしれません。


ChatGPT — 光と構図で展示風のリアリティを演出

次はChatGPT試してみました。

画像はChatGPTより生成

ChatGPTも、立体物としてのリアリティがすごい…!

マットな塗装感や、陰影の柔らかさなど、質感表現の丁寧さが際立ちます。
展示会で撮影されたような照明の当たり方、立体らしい光の回り込みが印象的です。
背景には自然なボケがかかっており、フィギュアをより「撮影対象」として見せる構図
全体の色調コントロールが上手く、明るい緑の枝豆カラーがリアルトーンに仕上がっていますね。

口元や服装の細部など少しだけ原画と違うものの、それが違和感にならないほど全体の造形や雰囲気はほぼ同じ。原画の温度感を大切に引き継いだ立体化になっていました。

自然なリアリティとぬくもりを追求したい人には向いているAIです。
Nano Bananaが商品写真風だとすれば、ChatGPTは日常の中にある立体という印象でした。


Grok — 自由な造形アレンジは、まさにアート

満を持して、最後にGrok Image

画像はGrokより生成

やや実験…!? 他の2つとはまったく違うアプローチを見せてくれました!

ぬいぐるみのような、ソフビトイのような、立体感。
ソフビ(ソフトビニール)とは、ふんわり丸みのある造形向きで、軽くて頑丈なので、フィギュアだけでなく子供向け玩具にもよく使われる素材

椅子の色がポップで、キャラクターの印象がよりマスコット的です。
素材のリアルさよりも造形のデフォルメ感を重視しており、どこかアート作品のようです。
輪郭やディテールが抽象化され、構図や小物が自由にアレンジされ……
結果的に、フィギュアというよりも……原画をもとにしたアートオブジェというような、遊び心のある仕上がりになりましたね。

キャラクターをゆる~く立体化したい時に使うと、思わぬ面白い表現に出会えるかもしれません。


まとめ ― 立体の味わいをAIで楽しむ時代に

  • Nano Banana … 完成品フィギュアの実在するような商品感を演出
  • ChatGPT … スタジオ撮影風のリアル質感が得意
  • Grok … マスコット的でソフビ調に強み、ユーモア重視

フィギュア化画像生成において、SNSではNano Bananaが圧倒的に人気ですが、
実際に他と比較してみるとAIごとに立体の味わいが全然違うことが分かりました。
ここまで違いがはっきりしていると、同じキャラクターでも世界観や雰囲気を変えて楽しめる魅力を感じます。

AIにフィギュア化をリクエストすることは、単なる画像生成を超えて、
キャラクターをどんな世界に存在させたいか」をデザインする行為なのかもしれません。

 

👇ちょっとややこしいNano Bananaでのやり方はこの記事が分かりやすいです!是非チェック

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AIのたまごからアイデアを生み出したい!
ふわふわしっぽのmomochiです。
 
毎日AIやデザインの世界で新しい
ことを学びながら楽しく過ごしています。
 
最近は便利で面白い
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特にAIを使った作業や
私みたいなキャラクターを作るのが
とっても楽しいです。
 
これからもワクワクする情報や
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