最近、AI業界やSNSで耳にする機会が増えてきたのが「AIショッピングエージェント」。
これは、単なる検索やチャットボットではなく、ユーザーの代わりに商品を探して比較し、ときには購入手続きまでやってくれる自律型AIのことです。
私も最初に知ったときは「いやいや、買い物くらい自分で…」と思ったんですが、実際に触れてみると「めんどくさいことをサクッとやってくれる」便利さに気づきました。
たとえば「子どもの誕生日に合うギフトを探して」と頼むと、条件に合わせて候補をズラッと並べてくれたり。今ではカートに入れるところまで手伝ってくれるサービスも出てきています。
AIショッピングエージェントとは?
イメージとしては「気が利く友人が買い物を手伝ってくれる」ような感覚。
普通なら「検索 → レビュー確認 → 比較」と時間をかけてやる作業を、会話ベースで任せられるんです。
「これが欲しい」と伝えるだけでOK。難しい操作は不要です。
主なサービスをざっくり紹介
Amazonアプリの「Lens Live」は、カメラを向けるだけで商品を認識し、類似品を提案してくれる機能。
さらに「Rufus」というAIはレビューを要約したり、質問に答えたりしてくれます。
おすすめな人:目の前にあるアイテムをすぐ検索したい人、視覚的に探したい人。
これは革新的なAIアプリが来たな!って印象です。カメラを向けるだけで検索、比較、レビューまでこなす手間いらずっぷりです。現在は、米国のiOSユーザー向けに提供開始、近日中に広範囲への展開を予定しているとのことです。

(画像はaboutamazonより引用)
Walmart – Sparky / Super Agents
Walmartの「Sparky」はレビュー要約や目的別提案をしてくれます。将来的には冷蔵庫の中身を把握してレシピを提案するなど、生活全体をカバーする方向を目指しているそうです。
おすすめな人:まとめ買いをよくする人、日常の買い物を効率化したい人。
これは単純に便利そうですね。まとめ買いやよく購入するものをルーティン化したり、リスト化しておけば「あっ!あれ買うの忘れた!」なんてことが無くなるかもしれません。

(画像はWalmart公式サイトから引用)
ChatGPT Pro向けの「Operator」は、週次の買い物やレストラン予約、配車などを代理でこなす実験的な機能。まだ支払いは人の操作が必要ですが、雑務を減らすポテンシャルがあります。現在は、米国のProユーザー向けのみに配信しています。
おすすめな人:とにかく忙しいビジネスパーソン。
ChatGPTでお馴染み、OpenAI発のAIショッピングエージェント。今は実験段階のようですがこれからドンドン進化していく事でしょう。将来が楽しみです。

(画像はOpenAI公式サイトより引用)
ファッション特化型AI
- Lily AI:「ゆるっとした春用ジャケット」など、人間の言葉をそのまま検索に使える。
- Daydream:会話を通じてスタイルを学習し、コーデ提案。
- Whering:手持ちの服を管理しつつ、サステナブルな提案もしてくれる。
おすすめな人:ファッションに迷いやすい人、自分に合うスタイルを見つけたい人。
筆者はファッションに疎いので余り恩恵を感じなかったのですが、ファッションで悩んでいる人には革新的なAIかもしれません。



(上記の画像3枚はすべて公式サイトより引用しています)
Microsoft – Personalized Shopping Agent
こちらは一般消費者向けではなく小売業者向け。自社ECサイトに組み込むことで、AIによるパーソナライズ提案を実現できます。
おすすめな人:ECを強化したいブランド運営者。
こちらは今まで紹介したのと違い業者向けのAI。筆者は経営者では無いので概要の把握程度ですが、もし売れ行きや購入する層からお客さんのニーズ等が把握出来れば頼りになるかもしれませんね。

(画像はMicrosoft公式サイトより引用)
筆者が感じたメリット・デメリット
今回、筆者が調べていて感じたことを、率直にまとめてみます。
メリット
- 時間の節約:検索や比較の手間がほぼゼロ。
- パーソナライズ:好みや履歴に合わせた提案が来る。
- 効率的:定期的な買い物やまとめ買いに強い。
- 新しい発見:自分では探さないような商品と出会える。
デメリット
- 判断基準が不透明:なぜその商品を選んだのか見えにくい。
- 偏りのリスク:特定ブランドが優先される可能性。
- 一貫性不足:同じ質問でもサービスによって答えが違う。
- 楽しみが減るかも:自分で選ぶワクワク感(楽しみ)が薄れる。
まとめ
AIショッピングエージェントは、「検索して選ぶ」から「AIに探してもらう」へのシフトを進めています。
効率重視の人、忙しい人、ファッションを楽しみたい人──それぞれに合ったサービスがすでに揃ってきている印象です。
一方で、便利さと引き換えに“透明性”や“ショッピングそのものの楽しみ”が減るリスクもあります。
結局のところ、AIを「買い物パートナー」としてどう付き合うかは、自分のスタイル次第ですね。