ストリートファイター6公式イラストコンテスト、生成AI作品が無効に、どういうこと?

ストリートファイター6公式イラストコンテスト、生成AI作品が無効に AI初心者ガイド

2025年7月、カプコンが主催する『ストリートファイター6』の公式イラストコンテスト(New Challenger Edition)において、生成AIを使用した可能性のある受賞作品が無効とされる事態が発生しました。この対応は、クリエイターの権利や公正性を重視する動きとして注目を集めています。


背景:スト6ファン待望の公式イラストコンテスト

『ストリートファイター6』の盛り上がりと共に開催された本コンテストは、ファンアートを通じて世界中のプレイヤーが参加できる人気企画。今回は「New Challenger Edition」と題し、新キャラを中心にした新たな作品が集まりました。

カプコンは事前に、「応募者本人によるオリジナル作品であること」「生成AIの使用は禁止」と明確に規定しており、公式サイトでもルールが明記されていました。


問題の発覚:X(旧Twitter)ユーザーの指摘から

受賞作品の発表後、SNS上で「この作品は生成AIを使っているのでは?」との疑問が浮上。特に「キンバリー」を描いた作品が話題になり、構図や筆致、顔や手の不自然さからAI生成疑惑が高まりました。

該当投稿者のSNSアカウントはその後削除されたものの、証拠画像や比較画像が拡散され、コミュニティ内で議論が加熱します。


カプコンの対応:「規約違反」として受賞を無効に

こうした指摘を受け、コンテスト運営側は独自に再調査を実施。その結果、該当作品を「規約違反(AI使用の疑いあり)」として正式に無効とする判断が下されました。

公式発表によると、当該作品は「今後の反映対象から除外」される一方で、コンテスト内の投票画面(バトルハブ)では一時的に表示が残っているようです。また、代替となるキンバリー作品については後日改めて発表される予定とのことです。


コミュニティの反応:「正しい対応」への称賛

この一件について、RedditやXなどのSNSではおおむね好意的な反応が目立っています。

「AI禁止を明言していた以上、これは妥当な判断」
「AI作品が紛れ込んでも毅然と対応したのは偉い」
「次回からさらに透明性を高めてほしい」

一方で、「AIによる作品判定の基準」や「審査体制の強化」など、今後の改善点を求める声も見られました。


まとめ:創作の未来と公式のスタンス

今回の対応を通じて、カプコンは創作のオリジナリティを守る姿勢を明確に示しました。生成AI技術が進化する一方で、ファンアートや公式イベントにおいては、創造性と公正さが何よりも重視されるというメッセージが込められています。

今後もコンテストが継続する場合、AI作品の審査体制の強化や、より明確なガイドラインの提示が求められるかもしれません。

補足:AIで絵は描けるの?

近年、AI技術の進化によって「AIで絵を描く」ことが可能になりました。専用の画像生成AIを使えば、文章で指示を出すだけで、キャラクターイラストや風景画、デザイン案などを自動的に描き出すことができます。

AIは、これまでに学習した大量の画像データをもとに、新しい絵を組み合わせて作成します。これにより、手描きが苦手な人でも自分のアイデアをビジュアル化できるようになり、創作の幅が大きく広がりました。

一方で、AIが描く絵は必ずしも完全オリジナルではなく、著作権やコンテスト規約に関わる問題が発生する場合もあります。そのため、商用利用や公募イベントへの応募時は、ルールをしっかり確認することが重要です。

AIイラストは、あくまでクリエイティブ活動を補助するツール。アイデアを形にする強力な味方として、今後ますます活躍の場が広がっていくでしょう。

著者プロフィール
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AIのたまごからアイデアを生み出したい!
ふわふわしっぽのmomochiです。
 
毎日AIやデザインの世界で新しい
ことを学びながら楽しく過ごしています。
 
最近は便利で面白い
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特にAIを使った作業や
私みたいなキャラクターを作るのが
とっても楽しいです。
 
これからもワクワクする情報や
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いきますのでよろしくお願いします!

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