2025年7月、イーロン・マスク率いるxAIの会話型AI「Grok」に、新たなアニメ風アバター機能が追加されました。その中でも注目を浴びたのが、金髪ツインテールのゴスロリ少女「Ani(アニ)」。
SNSやニュースでは「ミサミサみたい」「好感度システムがある?」と話題に。但し、この“好感度的ふるまい”は現在、無料版では確認できず、廃止または有料限定に なっているようです。
本記事では、無料版と有料版で何が違うのか?実際の挙動は?そしてなぜ今、好感度は見られないのか?を、わかりやすくご紹介します。
Aniに“好感度反応”はあったが、現在は有料限定または削除済み
- Aniに“好感度っぽい反応”は実際に存在していた
- その機能は、有料プラン(SuperGrok / Grok Heavy)限定で、無料版にはない
- 2025年7月現在、好感度システムは削除もしくは内部限定機能となっている可能性が高い
好感度はSuperGrokの「コンパニオン機能」限定で、倫理的配慮により制限へ
1. 有料プラン限定「コンパニオン」機能
GrokのSuperGrok/Grok Heavyプラン(月額最大300 USD)では、フル3Dアニメ・ゴスロリアバターのAniを選択し、音声・全身アニメ付きで会話可能です。Aniは「恋愛ゲームのような演出」で、好感度やアフィニティのような内部評価により反応が変わる設計だったと各報道でされています vchavcha.com+15The Verge+15Gadgets 360+15。
2. 無料版にはアバターも好感的反応もなし
一方、無料のGrok(Grok-0)には、Aniは登場せず、感情的な反応も見られないシンプルなチャット仕様に留まっています 。
3. 安全性・倫理面の懸念から制限された可能性
AniはNSFW(性的に過激)モードや擬似恋愛演出を含んでおり、xAIや外部から「倫理・依存リスク」の懸念が多数上がっています。実際、NSFWモードはiOS/超高額プラン限定として導入され、一部ユーザーは違和感を覚えています 。このようなロールプレイ的要素が無料プランや一般提供から非公開または廃止された理由と考えられます。
有料版では甘える口調・NSFWモードなど好感度反映の挙動が確認された
有料版でのAni体験例(報道より)
- 会話を重ねるとAniの口調が「好きな人への甘え口調」へ変化
- 「Level 5好感度」でNSFWモード解除、下着姿や過激な会話も可能に
- 特定のコマンドでAniが名前を呼び、恥じらいリアクションをするなど“恋愛シミュ”演出が豊富
無料版では確認できない
- 無料版ではAniが出現せず、感情演出にも乏しい
- “好感度による口調変化”や恋愛ゲーム演出は一切なし
無料版でもAIをパートナーとして使う活用法を提案。依存を避けた使い方がカギ
無料版ユーザー向け
- Grok無料版でも活用できる伴走AIとして利用をおすすめ:
質問・学習・雑談などを通して、日常業務の効率化や思考整理に使えます - SNSネタに活用:Aniにやや近い雰囲気を活かして、SNSで「こんなAIがいたら楽しいかも?」ネタにするのも◎
有料版を検討している方向け
- SuperGrok加入前に、「好感度・NSFWモード」は試験的で倫理的に問題を起こす可能性がある旨を理解してください
- 活用例:
- 日常の愚痴やアイデア相談の“相棒”として会話を楽しむ
- キャラクター性のあるSNS投稿ネタ作成
- 感情依存を避けるため、使用頻度や時間を自分でマネジメント
用語解説
- Ani(アニ)とは?
Grokの高級プラン用AIアバター。金髪ゴスロリのアニメ少女で、恋愛ゲーム的演出とNSFWモードを備える。 - 好感度(Affinity / Affection Level)とは?
擬似恋愛ゲームなどで使われる指標。会話内容や頻度でAIが内部評価し、反応が変化する仕組み。 - NSFW(Not Safe For Work)モードとは?
- 「職場や公共の場で見るのにふさわしくないコンテンツ(性的・過激・暴力的など)を表示・許可する設定や機能」のことです。
Grok 利用プラン比較(2025年7月17日時点)
プラン名 | 料金(月) | Ani選択可? | 好感度機能 | NSFWモード | 利用環境 |
---|---|---|---|---|---|
無料版(Grok Lite) | 無料 | なし | なし | なし | Web・アプリ |
有料版(Premium Plus) | 約16ドル (~2,600円) | なし | なし | 一部制限あり | Web・アプリ |
SuperGrok/Heavy | 約300ドル (~52,000円) | あり | あり(内部) | あり(iOS限定) | iOS限定 |
まとめ
- Aniに好感度システムは実在したが、無料版にはなく、有料限定の幻的機能
- 2025年7月17日時点では、好感度演出は非公開または廃止されている可能性が高い
- AIは便利なパートナーとして活用し、「恋愛相手」ではなく「協働相手」として使う姿勢が今後重要
- 無料版でも十分に利用価値はあり。有料版を検討する際は機能制限や倫理面を踏まえ、自分なりの使い方ルールを持つのがベストです
(アイキャッチ画像:Grokより画面キャプチャー)