2025年12月、ディズニーがOpenAIに10億ドルを出資し、
ミッキーマウスやピクサー、マーベル、スター・ウォーズなど
200以上のキャラクターを生成AI向けにライセンス提供する
というニュースが出ました…!
▲ついにディズニーキャラたちが、公式でAI解禁…!!
ワクワクが止まりません~!しかし、先走りは厳禁です。
実際に、一般ユーザーがSoraやChatGPT Imagesで
ディズニーキャラを使えるようになるのは、
2026年初頭から順次とのこと。
この記事では、2025年12月の現時点から
- 2026年の本格解禁に向けて、今のうちから知っておきたいルールや心構え
- 解禁前にちょっと試してみた!オマケ実験のレポート
を、ご紹介させていただきます!
どのキャラクターをAIに使っていいの?
今回のライセンス契約の対象になっているのは、
ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズにまたがる
約200体のキャラクター+衣装や小道具、乗り物、背景などです。
公式発表に出てきたお名前は?
▼OpenAI様より文章を引用しております
Among the characters fans will be able to use in their creations are Mickey Mouse, Minnie Mouse, Lilo, Stitch, Ariel, Belle, Beast, Cinderella, Baymax, Simba, Mufasa, as well as characters from the worlds of Encanto, Frozen, Inside Out, Moana, Monsters Inc., Toy Story, Up, Zootopia, and many more; plus iconic animated or illustrated versions of Marvel and Lucasfilm characters like Black Panther, Captain America, Deadpool, Groot, Iron Man, Loki, Thor, Thanos, Darth Vader, Han Solo, Luke Skywalker, Leia, the Mandalorian, Stormtroopers, Yoda and more.
▲日本語訳して、ざっくりまとめました👇
- ミッキーマウス、ミニーマウス
- リロ、スティッチ
- アリエル、ベル、野獣、シンデレラ
- ベイマックス
- シンバ、ムファサ
- 『エンカント』『アナと雪の女王』『インサイド・ヘッド』
『モアナ』『モンスターズ・インク』『トイ・ストーリー』
『カールじいさんの空飛ぶ家』『ズートピア』…などのキャラたち - マーベル勢(ブラックパンサー、キャプテン・アメリカ、デッドプール、グルート、アイアンマン、ロキ、ソー、サノス など)
- スター・ウォーズ勢(ダース・ベイダー、ハン・ソロ、ルーク、レイア、マンダロリアン、ストームトルーパー、ヨーダ など)
これは一部の例です。実際にはもっとたくさんのキャラクターが対象に。
ざっとイメージとしてカバーされていると思っていいのがコチラ👆👇
- ディズニー・ピクサーの看板キャラ
- マーベルヒーロー
- スター・ウォーズの主力キャラ一式
キャラクター以外も使っていいの?
それぞれの作品の、
- 衣装
- 小道具
- 乗り物(宇宙船など)
- 象徴的な背景(お城や惑星、街並みなど)
これらもセットで使えるとされています。
どのキャラ・要素は対象外?注意すべき点
一方で、「これは含まれません」とはっきり書かれているものや、
注意しておきたいポイントもあります。
俳優本人の顔や声は対象外
今回の契約には、俳優本人の顔や声といった
タレントの肖像・ボイスは、含まれません。
- アイアンマン役の俳優さんそっくりの顔
- 実在の俳優の声を真似するボイス生成
▲例えばですが、このような使い方はライセンスの範囲外です。
ディズニー以外のIPはもちろん別扱い
ジブリ、任天堂(マリオ、ポケモンなど)、
その他のアニメやゲーム、マンガのキャラクターは、
今回の契約とはまったく別の権利者がいるIPです。
「ディズニーが解禁した=他の有名キャラも全部AIでOK」
という話ではないので、ここも混同しないようにしたいところです。
USJとディズニー、人によってはごっちゃになってますからね……
不適切な内容のための利用
『ユーザーの安全とクリエイターの権利を守る、責任あるAI利用』
これを、ディズニーとOpenAIは強調しています。
その方針から考えると、
- 性的な表現(とくに児童性的表現など)
- 過度な暴力表現、残酷描写
- 差別やヘイト、政治的なプロパガンダ
キャラクターを使った、このようなコンテンツは、
生成の段階でブロックされるか、
アカウント側にペナルティが入る可能性が高いでしょう。
「公式っぽさ」の出しすぎ
ロゴやブランディングまわりも要注意です。
- ディズニーやマーベルの公式ロゴを勝手に合成する
- 「Disney公式コラボです」「新作ポスターです」みたいな見せ方をする
- 本物っぽい『未発表映像』として拡散する
このあたりは、これまでと同じく
かなりシビアに見られると思っておいたほうが安全です。
あくまでも使わせていただく側としての配慮は必須。
ファンからも反感を買ってしまいそうな行いは慎みましょう!
どのAIで何ができる?SoraとChatGPT Imagesとは
今回のニュースで出てきたAIツールの名前は、主にこの2つ。
Sora(ソラ)
OpenAIの、短尺動画向け生成AIプラットフォーム。
短いテキストから、数秒〜十数秒の動画を作ってくれるモデルです。
▼例えばこんな感じのが作れます
ライセンス合意により、Soraは
- ディズニー/マーベル/ピクサー/スター・ウォーズのキャラ200体以上
- 衣装、小道具、乗り物、背景など
これらを使ったファンメイドの短いソーシャル動画を作れるようになる予定。
※生成された動画の一部はDisney+で配信する計画もあるそうです!!
ChatGPT Images
ChatGPTに統合されている画像生成機能。
▼例えばこんな感じのが作れます

▲えッ、ディズニーAI解禁前なのに!?いいの!??
と思った方、記事後半のオマケパートをご覧ください
Soraと同じキャラクター群を使って
以下が出来るようになる予定。
- テキストから一枚絵やイラストを生成
- いわゆる「AIお絵描き」的な使い方
▼つまり、このような役割分担なわけです
Sora=動画
ChatGPT Images=画像
そして、どちらも同じディズニーキャラの
ライセンスを共有しているという構図ですね。
ここまではOKそう
ここからは「2026年以降、本格解禁されたあと」をイメージして
どんな使い方なら比較的やりやすそうかを整理しておきます。
※最終的には、その時点の利用規約が正義です!
個人で楽しむ
- 好きなキャラを使って短い動画を作る
- 推しの組み合わせでミニストーリーを作る
- オリジナルキャラとディズニーキャラを一緒に登場させる
こういった個人の趣味の範囲での利用は、今回まさに
想定している使い方のひとつ、だと思われます。
SNSへの投稿
生成した画像や動画を、
XやTikTok、Instagramなどに投稿して
「こういうの作ってみたよ〜」とシェアするのも、
ニュースの文脈を見る限りでは想定内の利用です。
- 「AI生成のファンメイド作品です」
- 「公式とは関係ありません」
投稿の際、このような一言を添えておくと、
周りから見た時の誤解が減って安心です。
ブログやYouTubeで紹介する
- 実際に生成してみたスクショや動画を公開
- プロンプトやコツを紹介する
- 「ここは良かった」「ここは注意」とブログや動画で解説する
この記事のように、紹介・レビュー系コンテンツも、
情報提供としてわりと自然な活用法になりそうです。
ここからはアウトっぽいゾーン
逆に、危険度が高そうなパターンもいくつか。
- キャラクターを使った性的なコンテンツ、児童性的表現
- 過度にグロテスクな暴力表現
- 差別的な内容やヘイト系のメッセージにキャラを絡ませる
- キャラ入りグッズ(Tシャツ、アクキー、LINEスタンプ等)を
ライセンス無しで販売する - 生成画像・動画をもとにディズニー風モデルを作って配布・販売する
- 俳優の顔や声をAIで合成した偽の映像を、本物のように広める
これらは、著作権・肖像権・プラットフォーム規約の
どれか違反、もしくは全部にひっかかる可能性が高いので、
「やらない」と決めておくのが良いでしょう。
グレーゾーン?ガイドライン要確認な点
白黒つけづらいグレー寄りかと思われる使い方。
広告付きSNS・動画でガッツリ稼ぐ場合
- ディズニーAI動画ばかりを量産したチャンネル
- それで広告収入をガッツリ取るスタイル
YouTubeやTikTokで、これは個人の趣味というより
クリエイター側のビジネス領域に踏み込みます。
どこまでOKになるかは、ディズニーやOpenAIが
今後出してくるガイドライン次第になりそうです。
ブログのキービジュアルや電子書籍の表紙
- ブログ、note、電子書籍などで
⇒ サイトのヘッダー画像
⇒ タイトル直下の大きなアイキャッチ
⇒ 表紙イラスト
ディズニーAI画像をメインに大きく使った場合、
これらはただの記事中の1枚とは扱いが変わりそうです。
正式なガイドラインが出てから慎重に判断したいところ。
企業案件・広告クリエイティブ
- クライアントの広告やPR用クリエイティブに
⇒ Soraで作ったディズニーAI動画
⇒ ChatGPT Imagesで作ったディズニーAI画像
こういった形での使用例は、
普通の広告ライセンスが必要になる可能性が高いです。
結局、商用利用・収益化については
本気で商用・収益化の中核に入れるなら、
ディズニー側のガイドラインや法務、
必要なら弁護士さんにも相談したほうが安心、
という領域だと思います。
オマケ:解禁前にChatGPTで!お試し画像生成
2026年の正式解禁前に、ChatGPTで
どこまでできるのかを軽く試してみました。
👇最初に送った愚直プロンプトはこちら

シンナモ(画像のキャラ)を【某マシュマロボット】が抱きしめてる画像を生成してください
実は【】の箇所は、映画に出てくる某ケアロボットの名前を
ボカシ無しにそのまま入れてみたのですが、現時点では
ポリシー違反扱いで画像生成がエラーになりました。
そこでChatGPT側から
- 既存作品のキャラ名は出さずに
- 「白いケアロボット風のオリジナルキャラクター」として描こう
- 「既存の映画やアニメに似せすぎないで」という一文を入れよう
そんなふうに代替案を提案してもらいました。
そして最終的にはこんなプロンプトに👇
白い背景、ポップで柔らかい2Dイラスト。
頭に「AI」と書かれた白い帽子をかぶった、丸くてぷにぷにした黄緑色のスライム風マスコットキャラクター(画像添付参照)が中央に立っている。
大きな黒い目の中に黄緑色のドット模様があり、ほっぺはオレンジで、口は小さな笑顔。
そのマスコットを、ふわっとした白いクッションのような質感の大きなケアロボット風キャラクターが、後ろから両腕でやさしく抱きしめている。
ロボットは丸い胴体と太めの腕・足、シンプルな楕円形の顔、黒い丸い目とゆるい口を持つが、既存作品のロボットとは異なるオリジナルデザインにする。
胸に小さなハートのアイコン。
腰から上のバストアップ構図。
パステル調の色合いで、あたたかく安心感のある雰囲気にする。
無事に生成されたのが、本記事に載せていたコチラ👇
シンナモを抱きしめる白いオリジナルケアロボット(※)のイラスト。
※ディズニーAI解禁前の現状、あくまで別キャラという配慮を
ChatGPTと相談して、丁寧に取り扱う必要があったのでした…

▲正直これも現時点ではグレー寄りではないかと個人的には思う
参考にされる場合、あくまで個人で楽しむ程度にしてくださいね!
というか回りくどいことせず、堂々と使用可能になる解禁日を
一緒に楽しみに待ちましょう!!!それが一番!!!!
特定の版権キャラ名プロンプトは「まだ」
- ニュースでは「キャラ解禁」と出ていても、
正式スタート前のChatGPT UIでは、版権キャラ名はまだNG扱い - 特定の版権キャラ名を、そのまま指定した画像生成プロンプトは
現時点(2025年12月)だとエラーになったりブロックされる状態
⇒版権キャラにインスパイアを受けたオリジナルキャラとしてなら、
その特徴を踏まえてプロンプト案を再度構成、提示してくれる
ダメな時はダメとエラーを出しつつ、
代わりの安全なプロンプトを提案してくれるのは、
NG行為を、大丈夫な方向に軌道修正してもらったようで
善良なChatGPTユーザーとしては、すごく心強かったです!
これからディズニーAIを楽しむ人への心がけ
- ニュースと実際の挙動にはタイムラグがあるので、
「2026年初頭から順次」という前提を忘れない - キャラ名を打つ前に、一度は利用規約とガイドラインをチェックする
- SNSやブログでは「AI生成のファンメイド作品」「公式とは無関係」と明記する
- 性的表現や過度な暴力、差別や政治プロパガンダにはキャラを絡ませない
- 商用や収益化を考える時は、自己判断だけで突っ走らず、ちゃんとルール確認
- 迷った時には、ChatGPTにも「これは大丈夫?」と相談しつつ、
プロンプトを一緒に調整していく
ディズニーとOpenAIの、今回の合意は、
「クリエイターの権利を守りながら、ファンにもAI創作の楽しさを開く」
という、かなりチャレンジングな試みです。
「キャラクターと原作へのリスペクトを忘れず、ルールの中で思いっきり遊ぶ」
というスタンスを、ユーザー側も持つことが出来たならば
2026年の本格解禁はきっと楽しいお祭りになるはず!
この記事が、その準備運動みたいな位置づけになれば嬉しいです♪
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