こんにちは!
最近の画像生成AIって、「LINEスタンプ作ってみました!」っていう作例はよく見るんですが、
- 他のチャットツール
(SlackとかDiscordとか) - しかも同じキャラ画像からまとめて作る
ところまでやっている例って、あんまり見かけないんですよね。
そこで今回は、うちのブログのマスコット・シンナモを主役にして、
- LINEスタンプ風
- Slack用リアクション絵文字
- Discord用ゲーマーステッカー
を、ぜんぶ NanoBanana Pro + 1枚の元画像 だけでどこまで作れるかを実験してみました。
しかもちょっとした、「Googleからのサービス(?)」も発動したので、そのあたりも含めてレポートしていきます。
※生成枚数や挙動はあくまで筆者の環境で試した結果なので、今後のアップデートで変わる可能性があります。
Nanobanana Proが使えるGemini3はこちらから
まずは王道:LINEスタンプ風シンナモをNanoBanana Proで量産
元画像とキャラクター設定
今回の主役はこの子、当ブログでおなじみのキャラ「シンナモ」です。
- 種族:枝豆の妖精
- 体色:明るい黄緑
- トレードマーク:
- 「AI」と書かれたプレート付きの帽子
- 丸く大きな目
- ぷにっとした二本足

(画像はGoogle Geminiより生成しています)
まずはこの1枚のシンナモ画像をNanoBanana Proに読み込ませて、
「LINEスタンプっぽい画像をまとめて作って」とお願いしてみました。
LINEスタンプ用プロンプト(実際に使ったもの)と生成結果
NanoBanana Proにはだいたいこんな感じのプロンプトを投げています。
このキャラクターをデフォルメしてLINEスタンプ用の画像をデザインしてください。
キャラクターの特徴(明るい黄緑色の体色、AIと書かれたプレート付きの帽子、帽子の形状、丸く大きな目、二本足の体型)は必ず維持し、別のキャラにならないようにしてください。
バリエーション豊富になるように、ポーズや表情、文字配置を工夫して個性的なデザインにしてください。
セリフは日本語で、語尾は「〜なも」を基本とします。
背景は白。LINEスタンプ向けに余白を十分にとり、輪郭ははっきり描いてください。
スタンプのターゲットユーザーは「AIが好きなユーザー」です。
ポイントは、
- キャラの特徴を細かく固定していること
- セリフの語尾「〜なも」まで指定していること
- ターゲットユーザーを指定して、セリフのノリを寄せていること
この3つです。
そして、出来上がった物がこちら!

(画像はNanobanana Proで生成しております)
良い出来です!シンナモの特徴をしっかり捉えています!

上手くできたなもー!

いい感じなもね!ちょっと黄色っぽいけど(笑)

そ、そこは気にしないで欲しいなも!
なぜか16枚出てくるNanoBanana Pro
ここでひとつ面白い挙動がありました。
プロンプトの中では「12種類」と指定してるのですが、
何度やっても4×4の16枚セットで返ってくるんです。
LINEスタンプの例画像や学習データが「16個セット」なことが多いせいか、
モデル側のお作法として “16枚で1セット” と認識しているっぽい挙動でした。

なんで4つ多いなも?

Nanobanana側が学習する際、4×4の16枚を基本に学習したかもしれないなもね。
というわけで、今回は逆にポジティブに解釈して、
「本当は12種類くらいでいいかな〜と思っていたけど、
毎回4枚おまけで付けてくれるGoogleからのサービスなのかも…」
ぐらいのノリで考えてます(笑)
Slack版:チャットで使いやすい「リアクションシンナモ」を作ってみた
LINEスタンプ風シートがいい感じに出てきたので、そのままSlack用の絵文字セットに転用してみました。
Slackで欲しくなるリアクションを先に決める
まずは「Slackでよく押すリアクション」を先に決めておきます。
今回はこんな感じの12フレーズを採用しました。
- こんちはなも!(挨拶)
- 了解なも!(承知)
- ありがとなも!(感謝)
- ごめんなも…(謝罪)
- わからないなも?(質問)
- びっくりしたなも…(驚き)
- それなも!(共感)
- がんばれなも!(応援)
- すごいなも!(称賛)
- おつかれなも…(お疲れ)
- 休憩するなも…(離席)
- またねなも!(締め)
この12種類を、NanoBanana Pro側に「セリフとして固定で入れてほしい」とお願いしていきます。
Slack用シンナモ絵文字プロンプト
Slack向けは、こんな感じでプロンプトを書きました。
このキャラクターを元に、Slackのカスタム絵文字用アイコンを12種類デザインしてください。
キャラクターの特徴(明るい黄緑色の体色、AIと書かれた白い帽子、帽子の形状、丸く大きな目、二本足の体型)は必ず維持し、別のキャラにならないようにします。
それぞれの絵文字には、次の日本語のセリフを1つずつ入れてください。
「こんちはなも!」「了解なも!」「ありがとなも!」「ごめんなも…」
「わからないなも?」「びっくりしたなも…」「それなも!」
「がんばれなも!」「すごいなも!」「おつかれなも…」
「休憩するなも…」「またねなも!」
チャットでのリアクションとして一目で意味が伝わるように、セリフの内容に合ったポーズと表情にしてください。
1枚ずつ正方形に近い比率で描き、背景は白または透明にします。
文字は短く太めで、小さく表示しても読みやすい日本語フォント風のデザインにしてください。
出てきた結果と、Slackで使うときの注意点
実際に出てきたSlack版シンナモは、こんな感じでした。

(画像はNanobanana Proで生成しております)
所々似たようなのが出来てしまってますが、全体的にはかなりの出来栄え!
- 背景はちゃんと透過(チェック柄になっていればOK)
- セリフは太め&短めで、縮小してもギリ読める
- シンナモの色、帽子、体型もほぼブレずに維持
今までは、シンナモの色合いを似せるのが難しかったのでここが似てるのがポイント高いです!

めちゃくちゃいい出来なも~!

いいじゃない!元のあんたっぽい色になったなもね!
Discord版:ゲーマー文化に寄せたシンナモステッカーも作ってみた
せっかくなので、Discord向けの「ゲーマーシンナモ」も作ってみました。
Discordはダークテーマ前提のチャットツールなので、
- 暗い背景でも映えるように白いアウトラインを付ける
- ヘッドセットやコントローラーなど、ゲーマー小物を足す
- 文字は少なめ&太め
という方向で調整しています。
使った12種類のゲーマーセリフ
Discord用には、ゲーム配信やボイスチャットで使いたくなるセリフを中心に選びました。
- GGなも!(勝利・試合終了)
- ナイスなも!(味方を褒めたい)
- ドンマイなも…(負けたとき)
- 草なもwww(爆笑・カオス展開)
- びっくりしたなも…(想定外の展開)
- 神ったなも!!(神プレイ・神引き)
- キレそうなも…(ラグ・バグ・理不尽)
- なるほどなも…(理解・考え中)
- GGおつなも〜(おつかれさま)
- 集中するなも!(本気モードON)
- 行くなも!!(突撃・レディチェックOK)
- 休憩するなも…(AFK宣言)
Discordステッカー用プロンプト
NanoBanana Proには、こんなプロンプトでお願いしました。
このキャラクターのイラストを参照して、Discordのステッカー用イラストを12種類デザインしてください。
キャラクターの特徴(明るい黄緑色の体色、AIと書かれた白い帽子、帽子の形状、丸く大きな目、二本足の体型)は必ず維持し、別のキャラクターにならないようにしてください。
1枚ずつ正方形に近いキャンバスで描き、Discordのダークモードでもはっきり見えるように、キャラクター全体に太めの白いアウトラインを入れてください。
背景は透明、または暗い紫〜青のグラデーションなどシンプルなダーク系にして、主役がシンナモになるようにします。
テーマはオンラインゲームとボイスチャットです。
ヘッドセット、ゲームコントローラー、キーボード、配信用マイク、チャットの通知アイコンなど、ゲーマーらしい小物を適度に配置してください。
それぞれのステッカーには、次の日本語のセリフを1枚につき1つずつ入れてください。
「GGなも!」「ナイスなも!」「ドンマイなも…」「草なもwww」
「びっくりしたなも…」「神ったなも!!」「キレそうなも…」
「なるほどなも…」「GGおつなも〜」「集中するなも!」
「行くなも!!」「休憩するなも…」
セリフの内容に合うように、ポーズと表情をオーバー気味に変えて、楽しいリアクションステッカーにしてください。
こちらも結果としては、しっかりゲーマーっぽいシンナモが量産されて、
Discordの雰囲気にもかなりマッチしていました。

(画像はNanobanana Proで生成しております)

凄いなも!僕がDiscordのスタンプみたいになったなも!

うんうん!動きや小物が入ってそれっぽくなってきたなもね!
なぜか毎回16枚出てくる問題は「Googleからのおまけ」ということにした
今回いろいろ試していて何気に面白かったのがここです。
「12種類作って」とお願いしているのに、
なぜかNanoBanana Proは毎回きっちり16枚セットで返してくる。
おそらく、
- 学習時のLINEスタンプなどのサンプル画像が「4×4=16個」である
- 「スタンプ=16枚くらいで1セット」という暗黙の前提が染みついている
あたりが理由なんじゃないかな…と想像しています。
実際の運用としては、
- 16枚の中から“採用12枚”を人間側で選ぶ
- 余った4枚は「おまけ」や「第2弾候補」に回す
という運用もできるかも。

Googleからのサービス(?)は、ありがたく頂戴しますなも…!

貰えるものは有難く貰っておくなも!
NanoBanana Proでチャット用スタンプを作るときのコツ
最後に、実際にいろいろ試してみて「ここだけ押さえておくと失敗しにくい」と感じたポイントをまとめておきます。
1. キャラの特徴は細かく「ロック」する
- 体の色
- 帽子の形
- 目の大きさ
- 二本足であること など
をプロンプトの中で文章としてちゃんと書くと、
別キャラ化・スライム化をかなり防げました。
2. セリフは「先にリスト化」してからプロンプトに入れる
ふわっと「スタンプっぽいセリフで」とお願いするより、
- 「こんちはなも!」「了解なも!」…とセリフを先に12個決める
- それを丸ごとプロンプトに貼る
という形にした方が、使い勝手のいいセットになりやすかったです。
3. ツールごとの“文法”に合わせる
- LINEスタンプ → 白背景&少し大きめ文字
- Slack絵文字 → 透過背景&文字は極力短く太く
- Discordステッカー → ダーク背景前提、白アウトライン、ゲーマー小物追加
という感じで、チャットツールの文化に少し寄せてあげると、
同じシンナモでも「場所ごとの着せ替え」っぽく楽しめました。

スタンプのプロンプトは「キャラクターの特徴をロック」「予めセリフを決める」「参考にするチャットツールの文法に寄せる」のが鉄則なも!
まとめ:NanoBanana ProはLINEスタンプ以外も普通に遊べる
というわけで、
- 1枚のシンナモ画像
- NanoBanana Pro
- ちょっと工夫したプロンプト
だけで、
- LINEスタンプ風シート
- Slackリアクション絵文字
- Discordゲーマーステッカー
まで、一気に作ることができました。
しかも毎回16枚セットで返してくるという、
謎のおまけ仕様(Googleからのサービス説)まで楽しめたので、
キャラクターを持っている人は、ぜひ一度同じように試してみてほしいです。
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ここまで記事を読んでくれてありがとうなも!

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